DTMドイツツーリングカー選手権をプロモートするITRは8日、2016年シーズンに向けた規則変更について発表した。変更のポイントについて、DTMは「ドライバーのパフォーマンスにフォーカスするため」としている。
8日、DTMから発表された変更ポイントは3つ。まず、パフォーマンスウエイトは、これまでの決勝レースの結果から、予選の結果により決定されることになった。この変更により、同レベルのパフォーマンスのマシンが争うことになり、結果的にベストなドライバーが勝利を得るとしている。
DTMはこの変更に関して、「たとえひとりのドライバーが多くのレースで勝つことになっても、そのドライバーはウエイトを積まされることはない」としている。
また、DTMではリヤウイングを後傾させて使用されるDRS(ドラッグ・リダクション・システム)については、これまで前走車の1秒以内で走っているときに使用することができたが、今後は使用回数が制限される。これにより、DTMはドライバーがよりストラテジーを組み立ててレースを戦うことになるとした。
3つめの変更点は、3車種のパフォーマンス調整について。DTMは、BMW M4 DTMについて今後ホモロゲーションにより、技術開発のなかでもメルセデスベンツC63 AMG DTM、アウディRS5 DTMのパフォーマンスに対して調整できない部分があり、メーカーからの要請に対し応じ変更を施すとした。
この変更により、BMW M4 DTMは他2車に対して7.5kg軽量となり、他車の1120kgに対して1112.5kgに。また、リヤウイング幅が50mm拡大されるとしている。