マツダのワークスドライバーとして、ツーリングカーレースやル・マン24時間などのさまざまなレースで活躍し、一時代を築いたドライバー、片山義美さんが亡くなっていたことが分かった。75歳だった。
片山さんは1940年5月15日生まれで兵庫県出身。61年に二輪ロードレースへとデビューすると、同年のスズキワークス時代にはロードレース世界GPの50ccクラスでシリーズ2位という成績を残すなど、当初はライダーとして活躍した。
その後、64年にはマツダと契約し、第2回日本グランプリで四輪レースデビューを果たす。以降、ファミリア・ロータリークーペでのスパ24時間レース参戦や、サバンナRX-3などのマシンで、宿敵スカイラインGT-Rと激闘を繰り広げた国内ツーリングカーレースなど、マツダのエースドライバーとして、長きに渡って活躍。また80年代から90年代初頭には同社のグループCカーでの開発にも携わり、ル・マン24時間レースにも参戦していた。
90年の全日本スポーツプロトタイプカー選手権最終戦、富士1000kmレースを最後に現役を引退。引退後はチューニングガレージ、カタヤマヨシミプロモーターを主宰するなどしていた。心から哀悼の意を表します。