昨シーズン限りで現役を引退したアレックス・ブルツが、今年のル・マン24時間耐久レースでトヨタの非公式リザーブドライバーを務めることとなった。
トヨタの発表によると、今年チームのアドバイザー兼アンバサダーを務めるブルツは、6月18日~19日にかけて行われるル・マン本戦でレギュラードライバー6名のうち、いずれかのドライバーが出場できなくなった場合、代役を務めることになる。ブルツはチームが今季使用するトヨタTS050 ハイブリッドの開発に携わっており、ドライブ経験が豊富だ。
トヨタ・モータースポーツGmbHでテクニカル・ディレクターを務めるパスカル・。バセロンは「チームのドライバーの誰かに何かが起きた場合、我々はアレックス(・ブルツ)を起用する」とコメントした。
「彼は今季のマシンをドライブした経験が豊富で、その経験を活かしたいと考えている。さらに、彼を加えることで耐久レースでのドライバーローテーションに余裕を持つことができるんだ」
バセロンは、ブルツのリザーブ起用はあくまで非公式なものであると強調したほか、スチュワードが起用を認めるような不可抗力による事態が発生しない限り、ステアリングを握ることはないと明言している。