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「合算式予選でも現状よりマシ」。ドライバーは諦めムード

2016年04月07日 18:21  AUTOSPORT web

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2016年オーストラリアGP予選 ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、今のF1予選システムより悪いものはあり得ないとして、新たに提案されている合算システムへの変更には反対しないと語った。一方で新提案について反対意見も出ている。

 シーズン開始直前に予選制度変更が決定したが、ある一定時間以降90秒ごとにひとりずつ脱落させられていくというこのシステムは非常に不評だった。開幕戦直後には廃止が大筋で決まったが、正式決定に必要な全員の合意は集まらず、第2戦でも継続。再び議論の後、今度はタイム合算方式が提案され、今週木曜日の電話会議で採決が行われる予定となっている。

 今回新たに登場したシステムは、予選の各3つのセッションでドライバーはそれぞれ2回アタックを行い、そのタイムを合算して順位を決めるというものだ。


「合算システムになるというならやってみようじゃないか」とバトン。
「そう言うしかない。今の予選と比べればいいはずだ。何であれ、今よりましだ」

「今のシステムに比べたら、片目をつぶって走れという規則でもその方がましなぐらいだ」
「変わるのが楽しみだ。そうなることを期待している」

 一方、ロマン・グロージャンは、合算システムには反対している。
「僕はあまり賛成できない。ジェンソンと話した時にはそれでも構わないと答えたが」とグロージャン。
「でもたとえばQ3でタイヤを2セット持っていて、究極のラップタイムを出したいと思っても、その規則ではあまりプッシュできなくなる」

「今までは最初のセットでアタックして、その後、新しいセットを入れるという流れだった。そのタイヤは返さなければならないから、フラットスポットができようが構わずに全力でガンガン攻めた」

「2回のタイムを合算するとなると、安定していいタイムを出す必要がある。つまり最速タイムを出したドライバーがポールポジションにつけないかもしれないんだ。じゃあ、誰がラップレコードホルダーになるんだ?」

「ドライバーは全員去年の予選を気に入っている。あのシステムに戻してほしい」