広西チワン族自治区の玉林市で6月20日に開催予定の「犬肉祭」に対し今月4日、複数の動物保護団体が“残酷で非衛生的である”として中止を求める声明を発表した。動物福祉団体「ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International:HSI)」は、「犬肉祭だけで1万頭の犬や猫が殺されます」と批判し、犬や猫への非情な扱いについてこう語る。
「HSI」は中国において年間1000万から2000万頭の犬や猫が殺されていると見ており、“動物虐待や窃盗などの犯罪は許されるものではない”として犬や猫を食することを法律で禁止するべきだと訴える。世界保健機関(World Health Organization)は、中国での犬や猫の違法な取引はコレラや狂犬病といった伝染病の温床となっており、人間の健康を害する危険性があると報告している。