トップへ

シトロエン、17年WRカー開発スケジュールは「かなりタイト」と認める

2016年04月06日 14:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

シトロエンは、17年WRCに向け製作を進めるC3 WRCの開発スケジュールがタイトであると語った。
世界ラリー選手権(WRC)に参戦するシトロエンは、2017年シーズンへ向けてシトロエンC3をベースとしたWRカーの開発を進めているが、開幕戦モンテカルロへ向けてスケジュールの余裕がなくなっているようだ。シトロエンは来週中にもC3 WRCのテストを開始する。

 シトロエンは今季WRCへのフル参戦を取りやめ、C3 WRCの開発に集中。いくつかのパーツはスポット参戦時に使用するシトロエンDS3 WRCに装着してテストを重ねているほか、エンジンに関しては世界ツーリングカー選手権(WTCC)と同様、36mm径のリストリクターが装着された1.6リッターターボエンジンとなるため、C-エリーゼWTCCで得たデータを活用して開発が進められている。しかし、これらのパーツとエンジンが一体となって走行するのは、来週のテストが初めてのこととなる。

 チーム代表のイブ・マトンは、テスト開始直後にC3 WRCの構造的な問題が判明した場合、スケジュールに遅れが出る可能性があると認めた。

「パーツのなかには改修に1カ月程度かかるものがあるが、なかには6カ月を要するものあるんだ」とマトン。

「時間が掛かるパーツのほとんどはエンジン周りの部品だ。しかし、我々の元には十分なデータがあるから、そういった事態にはならないと自信を持っている」

「WTCCで得たデータが役立っているが、ラリーカーにとってはまったく新しいエンジンとなる。また、マシンのほとんどが新しいパーツで作られている。昨シーズンのDS3は、新パーツと従来パーツが入り混じったマシンだったが、今回はすべてが一新されているよ」

「いくつか新たな技術を投入しているし、新たなアイデアも盛り込んでいる」

 マトンは、チームが来季開幕戦のラリー・モンテカルロをスキップすることはないと示唆したものの、テストの結果次第では17年シーズンの前半もマシン開発を継続するとしている。

「計画通りに進めば、完全に準備が整った状態でモンテカルロに挑むことができるが、スケジュールはタイトで、あまり余裕はない」