昨年9月、フォース・インディアとザウバーは、F1の収入分配と規則の策定が「不公平かつ違法」であるとして、EUの競争委員会(日本の公正取引委員会に相当)に正式な訴えを起こした。両チームが訴えの根拠としたのは、競争制限的な協定と市場での支配的地位の濫用を規制した「欧州連合の機能に関する条約(Treaty on the Functioning of the European Union:TFEU)」の第101項と第102項だ。EUの競争政策担当委員マルグレーテ・ベスタエアーと同氏のチームは、この訴えに関する調査を続けており、まもなく立件するかどうかの判断が下されることになっている。