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松尾スズキ訳『ボクの穴、彼の穴。』舞台化、塚田僚一&渡部秀が共演

2016年04月06日 11:30  CINRA.NET

CINRA.NET

渡部秀
舞台『ボクの穴、彼の穴。』が、5月21日から東京・渋谷のパルコ劇場で上演される。

同公演は、イタリア人童話作家デビッド・カリ作、松尾スズキ翻訳による戦争をテーマにした同名絵本が原作。塹壕に取り残された2人の兵士が、互いを「モンスター」だと信じ、姿の見えない相手への恐怖と疑心暗鬼に苛まれていく様が描かれる。

脚本、演出、翻案を手掛けるのは、昨年に松尾スズキ作の絵本『気づかいルーシー』を舞台化したノゾエ征爾(はえぎわ)。穴の中に身を潜める2人の兵士を塚田僚一(A.B.C-Z)と渡部秀が演じる。チケットの販売は4月29日からスタート。

■ノゾエ征爾のコメント
「戦争」×「現代日本で生きる僕らの身体」から、改めて、人間の儚さ、愚かさ、おかしさ、そして何よりも愛おしさを抽出できたらと思っています。それは、僕らにとってものすごく大切なもので、何度気付いても、何度も忘れてしまうものです。
そうしてまた戦争がはじまっていくわけですが。
塚田さん、渡部さんの、その瑞々しい、現代の若者の身体と感性に、すごく期待が膨らんでいます。絵本原作の今作に、お二人の人間味を表出できたらと思っています。
翻訳の松尾スズキさんは、僕の師匠と言える方です。松尾スズキさんのゼミをきっかけに、本格的に演劇をはじめました。以降、何度となくお世話になり、昨年は松尾スズキさんの絵本を舞台化させていただきました。松尾さんが手がけた作品をこうしてまた舞台化させていただけることに、思いが強まらないわけはありません。しかもそれが、パルコ劇場最後の期間にです。加えて、初のパルコ劇場です。パルコ劇場、無謀です。これだけの歴史ある劇場さんが、これだけの無謀を犯しているのです。その褪せない開拓心に感銘を受けました。などと悠長なことは言わず、精一杯“演劇”と戯れたいと思っています。

■塚田僚一(A.B.C-Z)のコメント
初主演!初二人芝居!初めての事ばかりですけど素敵な作品をお届出来るように全力で頑張りマッスル!

■渡部秀のコメント
今回初めての2人芝居を経験させていただきます。
今回舞台で触れる『戦争』は、僕らが漠然とイメージする『戦争』とは少し違っていて、個人対個人の小さな火種を描く作品になります。穴の中で疑心暗鬼、そんな極限状態で自分の中から出て来るナニカをみつけて舞台上で表現してみたいと思います。今から凄く楽しみです。