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野村萬斎、市川猿之助、中井貴一ら共演、池坊専好を描く映画『花戦さ』

2016年04月06日 11:30  CINRA.NET

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左から:佐々木蔵之介、市川猿之助、野村萬斎、中井貴一、佐藤浩市
映画『花戦さ』の製作が発表された。

2017年に公開を予定している同作は、鬼塚忠の小説『花いくさ』をもとに、花僧・池坊専好と千利休の友情や、豊臣秀吉との対立などを描く作品。花を活けることで権力者に仇討ちを果たそうとする専好役を野村萬斎を演じるほか、嫡男・鶴松を失って狂気に陥っていく秀吉役に市川猿之助、専好と共に美の世界を追求する千利休役には佐藤浩市、さらに織田信長役には中井貴一、前田利家役には佐々木蔵之介がキャスティングされている。

監督を務めるのは『月とキャベツ』『起終点駅 ターミナル』の篠原哲雄。脚本は『JIN-仁-』シリーズや『ごちそうさん』『天皇の料理番』の森下佳子が手掛け、音楽は久石譲が担当している。

■野村萬斎のコメント
池坊専好は、戦乱の時代の中で、花で世に語りかけ、花と共に生きた人。
命あるものに更なる命を吹き込む、純粋(ピュア)な存在として演じたいと思っております。
二度にわたる生け花の所作の稽古では、花鋏の使い方など華道の基本はもとより、ためる(枝などを曲げた状態にする)、葉の形を変える等の細かい技術や、力技を必要とする男性的な大作に至るまで、幅広く教わりました。
生け花特有の所作に、私なりの動きを活かせればと思います。
専好は華道において“中興の祖”とも言われていますが、伝統を受け継ぐだけではなく、常に時代の空気を感じながら、“その時々の花の美しさ”を追求する。
その姿勢は世阿弥も言っていることであり、我々の狂言の世界と相通ずるものがあると思っております。