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ホンダ「土曜から異音」。バトンのトラブル原因はまだ不明

2016年04月06日 07:01  AUTOSPORT web

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2016年第2戦バーレーンGP リタイアしたジェンソン・バトンのマシン(マクラーレン・ホンダ)
ホンダはバーレーンGP決勝で起きたジェンソン・バトンのパワーユニットトラブルについて、ファクトリーで詳しい調査をしなければ原因は分からないと述べている。バトンは土曜の時点で異音がすると報告していたが、その時には何ひとつ問題は見つからなかったということだ。

 バトンは14番グリッドから好スタートを切ったものの、決勝7周目にトラブルによりマシンをコース脇に止めた。

 決勝直後にバトンはトラブルについて、「パワーが落ちて、マシンが止まってしまった。今の段階では問題の原因は正確には分からない。マシンがただ止まった。ターン2からの立ち上がりで最初に異常を感じ、ターン10で止まることになった」と語り、走り切っていれば入賞は間違いなかったとして悔しさを表していた。

 ホンダF1プロジェクト長谷川祐介総責任者はF1iに対し、パワーユニットにトラブルが発生したことは明らかだが、日本のファクトリーで詳しく調査するまでは詳しいことは分からないと語った。土曜からバトンは異音がすると訴えていたが、データ上は何の問題も見つからなかったという。

「明らかにパワーユニットのトラブルです。ジェンソンはパワーを失い、大きなノイズが聞こえたと言っています。それでマシンを止めたのです。メカニカルトラブルかもしれませんが、まだ分かりません」と長谷川総責任者。

「ジェンソンは土曜の時点で、パワーユニットから小さなノイズがすると言っていました。でもデータ上は何の問題もありませんでした。何もなかったのです。これがトラブルに関係しているのかどうか分かりません」

 昨年と比較すると大きく改善したと評価されているホンダのパワーユニットだが、まだ課題は多いと長谷川総責任者は言う。

「いくつかのエリアに関してまだたくさん気にかかっていることがあります。でも(プレシーズンテストを行った)バルセロナの2週目以降、何も問題は起こっていませんでした。驚きはありませんでしたが、とても残念であり、恥ずかしく思います」