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コミュニケーションのカギ「第二印象」とは

2016年04月06日 00:02  オズモール

オズモール

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新年度になって、新入社員や異動してきた社員など、職場に新しい仲間が増える季節に。初対面の相手を前にすると、つい第一印象で判断しがちだけれど、その結果、仲間との接し方に差が生まれていない?

働く女性にアドバイスする書籍を数々執筆してきた有川真由美さんは、「第一印象が悪くても、実際に話すことでポジティブな『第二印象』を生み出すことができれば、相手といい関係を築くことができます」と話す。

外見からほんの数秒で無意識的に判断する第一印象は、表面的な情報だけで受け取った印象のため、自分だけの思い込みである可能性も高いとか。一方、内面的な情報から感じ取った「第二印象」は、より相手の本質的な特徴に近いため、思い込みで誤解する可能性も低い。そのため、第一印象に頼るよりもより親密な関係性を築くことにつながるそう。

そこで、よりよい第二印象を相手に与えるための3つのコツを有川さんに教えてもらった。


◆コミュニケーションは“先手必勝”と心得る

先に挨拶してくれたり、声をかけてくれたりする人には、誰しもポジティブな気持ちを持ちやすいもの。にこやかな表情で自分から一歩を踏み出して。

「挨拶は『はじめまして』の『は』や『こんにちは』の『こ』など、一文字目を大きな声で言うように意識すると、はっきり相手に言葉が伝わります。その後、『●●さんって、珍しいお名前ですね。どちらのご出身ですか』などと気になったことを質問すると、相手は『自分に興味を持ってくれていて嬉しい』と思い、あなたに対して好意を感じるでしょう」(同)


◆相手にフォーカスして話す

初対面の相手には、つい自分のことを知ってもらおうと自分の話ばかりしてしまいがち。でも、それでは相手が心を開くせっかくの機会を失うことに。相手にフォーカスして話をすることで、関心と好意があることを示して。

「共通点となる話のネタを見つけづらい場合は、相手の外見からいいところをひとつ見つけて褒め、そこから話を膨らましましょう。人は自分を褒めてくれる相手を決して嫌いにはなれないものです。褒めたことに関してさらに質問をプラスすると、いい雰囲気で話が弾み、相手の心をつかみます」(同)


◆軽い失敗談や自分の弱みを少しだけ話す

有川さんによると、完璧を装う人間より自分の弱みを隠さずに見せることができる人間のほうが、親しみを得やすいとか。そこで、相手の話をたっぷりと聞いた後に、自分の軽い失敗談を少しだけ話して。

「先に相手が心を開いてくれたと感じたほうが、人は打ち解けやすいものです。自虐的に響いたり、欠点と受け取られたりしない程度の軽い失敗ネタを披露しましょう。特に相手が親しみや共感を感じやすいエピソードを選ぶのがポイントです」(同)

自分から心を開けば、相手はいい“第二印象”を持ちやすくなるはず。相手といい関係を作る礎をしっかり築いて。




有川真由美
作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリーカメラマン、新聞社広告局編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的な存在として書籍や雑誌などに執筆。40か国以上を旅し、旅エッセイも手がける。著書は『「働く女(ひと)」の77のルール』『いつも仕事がうまくいく女の41のリスト』(以上、PHP研究所)ほか多数。