DENSO Le Beausset RC350がホームコースのもてぎで2位表彰台 王座獲得に向けて、幸先のいいスタートを切る
スーパー耐久 第1戦 4月2日(土)~4月3日(日) ツインリンクもてぎ 4.801km
ル・ボーセ モータースポーツにとって2シーズン目となる、スーパー耐久シリーズの開幕戦がツインリンクもてぎ(栃木県)で4月2日(土)~3日(日)に開催された。引き続き挑むのは2001~3500ccの二輪駆動車が対象のST-3クラスで、「DENSO Le Beausset RC350」としてレクサスRC350を走らせる。レギュラードライバーも代わらず、嵯峨宏紀と中山雄一、そして山下健太ながら、富士9時間レースにはFIA-F4に挑む平木湧也も加える予定となっている。ただし、今回は中山の代役として新田守男を起用。昨年、富士でデビューウィンを飾った時にも加わっており、むしろベテランならではの、絶妙な味つけにも期待がかかることとなった。
そのBドライバー予選にはウエット宣言も出されたものの、グループ2が走る頃にはほとんど雨は上がっていた。足まわりのセットチェンジを行ったこともあり、計測1周目は確認を兼ねて慎重に走行した山下は2周目からタイムアタックを開始する。2分3秒742、3秒832、3秒618と好タイムを連発。2番手につけ、嵯峨とのタイム合算によって「DENSO Le Beausset RC350」はST-3クラス2番手から決勝レースに挑むこととなった。なお、この後に行われたCドライバー予選では、新田が決勝に向けてユーズドタイヤをつけた走行で5秒358をマークし、好感触を得た。
決勝 4月3日(日) 天候/曇り コース状況/ドライ
日曜日早朝に行われたウォームアップは、あいにくの雨模様。ウェットタイヤを装着しての走行となったが、「DENSO Le Beausset RC350」は2分17秒113を記して2番手に。しかし、その雨も間もなくやんで、決勝レースのスタート進行が始まる頃には、路面は完全にドライコンディションとなっていた。なお、今年から年間エントリーの上限50台という規定が撤廃されたため、その総数が65台にも! うち3台が参加しなかったとはいえ、ストレートをほぼ埋める62台がグリッドに並んだ様子は、もはや壮観としか言いようがなかった。
この頃にはトップとの差も約1分となっていた一方で、後続との差はほぼ1周に。ある意味、プレッシャーもほとんどかからない状況ではあったが、もてぎはブレーキを酷使するサーキットで突然に牙を向く。それだけにドライバーは慎重な走行を心掛ける。残り1時間となった、114周目からの最終スティントは嵯峨の担当に。実際、それから間もなく3番手の車両が、緊急ピットインを強いられていた。しかし、懸念されたトラブルに一切見舞われることなく、「DENSO Le Beausset RC350」は2位でフィニッシュ。開幕戦から表彰台に立ち、チャンピオン獲得に向けては幸先のいいスタートを切ることとなった。