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GAZOOラリー育成の勝田と新井、7月末のラリー・フィンランドにスポット参戦

2016年04月05日 15:11  AUTOSPORT web

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TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加する新井大輝と勝田貴元、トヨタのWRCプログラムを率いるトミ・マキネン
TOYOTA GAZOO Racingは『TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム』を通じて育成している勝田貴元、新井大輝の2名を世界ラリー選手権(WRC)第8戦フィンランドのWRC2へスポット参戦させると発表した。

 TOYOTA GAZOO Racingは、2014年からモータースポーツの夢に挑戦するクルマ好きに向けた支援策として『GAZOO Racingチャレンジプログラム』をさまざまなカテゴリーで展開。15年2月には同プログラムをラリーでも実施し、71名のエントリーから書類審査やドライビングテストなどを経て、新井と勝田を育成ドライバーとして選出している。 



 両ドライバーは欧州でトミ・マキネン・レーシングの講師陣によるトレーニングを受けながら、今季はフィンランド国内選手権全戦へエントリー。新井は1月に行われた開幕戦でクラス2位、総合3位を獲得する活躍をみせたほか、勝田は第2戦、第3戦でそれぞれクラス5位、クラス4位に入る好走をみせている。



 この結果を受けて、チームは冬季トレーニングで両ドライバーが順調に成長を遂げていると判断。5月からスタートする夏季トレーニングでは、これまで使用していたスバル・インプレッサR4からフォード・フィエスタR5にマシンを変更して、トレーニングメニューの強化を図るとともに、7月中旬に行われるヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第6戦エストニア、そして7月29日~31日に行われるWRCフィンランドのWRC2に挑戦することとなった。

新井、勝田が挑むこととなるWRC2は、WRカーで争われるRC1のひとつ下のクラスで、昨年までMスポーツからRC1に参戦していたエルフィン・エバンスを始め、フォルクスワーゲンが次期ドライバー候補として興味を示すエスペッカ・ラッピなど、数多くの強豪ドライバーが参戦している。またラリー・フィンランドはグラベルイベントにもかかわらず、速度域が高く、別名“フィンランドグランプリ”と呼ばれるほどの超高速イベントだ。

 トミ・マキネン・レーシングの代表で、トヨタのWRCプログラムでチーム代表を務めるトミ・マキネンは「プログラム開始時から比べ、ふたりが確実に成長していることをうれしく思っています」とのコメントを発表している。

「ラリードライバーとしては、まだまだ経験を積む必要がありますが、これまで約10カ月間、彼らを指導してきたなかで、さらに成長できるポテンシャルを秘めた選手たちであると確信しています」

「彼らの能力を最大限に引き出せるよう、これからも講師陣が全力でサポートしていきます」