セルジオ・ペレスがカルロス・サインツJr.のバーレーンGPを「台無し」にした件についての謝罪し、サインツJr.がこれを受け入れた。ペレスはレース2周目にサインツJr.のマシン後方に接触し、この時のダメージが原因となってサインツJr.はリタイアを余儀なくされた。
事故について聞かれたサインツJr.は、以下のようにコメントしている。
「今回も多くのポイントを獲得できるはずだったが、1コーナーでのアクシデントで台無しになってしまった。レースの距離を考えれば、あれは全く不要な事故だった。この先チャンスがひとつもないかのように攻める必要はなかったと思う」
「僕はマクラーレンから自分のポジションを守ろうとしていた。うまく防御することができていたのに、突然どこからともなくフォースインディアのマシンが出てきてぶつかったんだ。レースの序盤で行う行動ではないことは明らかだったから、彼(ペレス)は謝ってくれた」
「これはスポーツだ。チェコ(ペレス)は公正な男で、彼が僕と会ってまず最初にしたことは、手を取って『悪かった』と言うことだった。チェコに問題はない。そういう日もあるというだけのことだ」
サインツJr.は事故について深く言及することはなく、「起こったことは残念だったし、日曜日をこんな形で終えるのはいいことではない。がっかりして、うなだれるくらいのことは許されるべきだろう。まだ19レースあるのだから、気持ちを切り替えていく。ペースやスピードはあるし、気を取り直して、中国では戦えるよう準備を進める」と付け加えた。
接触によりタイヤがパンクし、そのままピットへの帰還を余儀なくされたことで、マシンはフロアとステアリングコラムに深刻なダメージを負った。
そのため、サインツJr.は後方に沈む形となり、セーフティーカーも導入されなかったため、チームは走行距離をセーブするためにリタイアを決定した。
自身はペレスとの事故によって大きな被害を受けたと考えているものの、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが6位でフィニッシュしたことで、マシンの性能が良いことを認めている。
「僕らにそれほど合ったサーキットでなくとも、マシンの性能が良いことはわかっている。特にQ3に進出できなかった際に、代わりの戦略を用いて競争力を発揮できることが証明できた。勉強になったし、次の中国では速さを見せられるよ」