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WTCCの新フォーマット『MAC3』初開催。シトロエンが初のウイナーに

2016年04月04日 15:21  AUTOSPORT web

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MAC3に挑むホンダ・シビックWTCC勢
WTCC世界ツーリングカー選手権は4月1日~3日に第1ラウンドのポールリカールが開催されたが、今季初めて導入された新フォーマット『MAC3』が初めて実施された。

 この『MAC3』は、「マニュファクチャラー・アゲンスト・ザ・クロック」の略。自転車のツール・ド・フランスのタイムトライアルを参考にしたもので、予選後各マニュファクチャラーから3台が選抜され、給油とニュータイヤを装着し、一斉にスタート。2周(ニュルブルクリンクは1周)の合計タイムを競うものだ。上位からマニュファクチャラーポイントが加算される。

 ポールリカールでの第1ラウンドには、シトロエン、ホンダ、ラーダという3メーカーが参加した。シトロエンはホセ-マリア・ロペス、イバン・ミューラー、メディ・ベナーニという3台が参加。ホンダはロブ・ハフ、ティアゴ・モンテイロ、ノルベルト・ミケリスという3台。ラーダはニッキー・キャツバーグ、ガブリエレ・タルキーニ、ヒューゴ・バレンテという3台で挑んだ。



 迎えた土曜のMAC3では、まずラーダの3台がアタックを実施。続いてホンダがアタックを実施したが、ロブ・ハフがスタンディングスタートに失敗し遅れてしまう。最後にアタックしたシトロエンは、ロペス~ミューラー~ベナーニという隊列を組み走行。僅差でラーダを上回り見事トップタイムをマークし、MAC3の初代ウイナーとなった。



 参加したドライバーたちや、関係者たちは「エキサイティングだった」と一様に高評価を下している。また、勝利したシトロエンのイブ・マトンは、このMAC3の“作戦”を明かしてくれた。

「我々の作戦はシンプルだったよ。予選でいちばん速かったドライバーがリードして、2番目に速かったドライバーが続き、3番目が最後だ」

 実際、このシトロエンの作戦が今後のMAC3の王道パターンとなりそう。なお、今季からWTCCに参戦しているボルボは2017年からMAC3への参加を予定している。