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予選方式の変更は合意に至らず、選択肢は「新しいアイデア」か「現状維持」

2016年04月03日 21:51  AUTOSPORT web

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ミーティングの内容について、報道陣に語るトト・ウォルフ
F1バーレーンGPの日曜日、現地時間の正午から予選方式についてのミーティングが開催された。しかし、その場で合意に至ることはなく、すでに2015年までのシステムに戻す可能性は除外されているという。

 出席者はFIA会長のジャン・トッド、バーニー・エクレストン、各チーム代表、そしてピレリのポール・ヘンベリー。話し合いは90分に及んだものの結論が出ず、「まったく新しいアイデア」について、木曜日に再びミーティングが開かれることになった。

「まったく新しいアイデア」の詳細は現時点で明らかになっていないが、関係者の話によると「3つの案」が提案されているようだ。

 多くのチームは2015年までの予選に戻すことを望んでいたが、FIAとF1の商業圏を統括するFOMは、それを良しとしていない。これから旧式に戻ることは、よりファンを混乱させると考えているためだ。メルセデスのモータースポーツ部門を率いるトト・ウォルフは「彼ら(FIAとFOM)は2015年に戻ることは受け入れられないと言うんだ」と語った。 



 いくつかの提案について議論が行われたが、ウイリアムズの副チーム代表クレア・ウイリアムズによれば、かつて浮上した「Q1とQ2は新方式で、Q3のみ旧方式に戻す」という案は支持されなかったようだ。レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは「2ラップの合計で予選順位を決めるという方法もある。最適な方法を、よく考えなければ」と話している。

 とにかく現在は「新しい案」が、いくつか提出されており、そのうちのひとつを採用するか、現在の新予選方式を続けるかの二択で投票が行わることになるようだ。

 ウイリアムズは、新しいアイデアについて「うまく機能すれば、ファンにとってわかりやすく、より多くのマシンが走る場面を楽しめると思う」と評価している。

 ミーティングに参加した首脳たちは、次の変更は必ず成功する必要があり、さらなる失敗は許されないことを理解している。ホーナーによれば、開幕戦とバーレーンで実施された現在の予選システムが“失敗”だという点においては、全員が一致しているという。ホーナーいわく「肝心なのは、みんなが妥協することを拒んだら、どうにもならなくなってしまうということだ」。

 彼らの話を総合すると、予選について「新しい案」に変更するべく全員の意見が一致すれば良いということになるが……いまだ具体的な道筋は見えてこない。