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日経本社で「新社会人向け応援セミナー」開催! コミュニケーションのプロは「誤解を与えない話の聞き方」を伝授

2016年04月03日 20:41  キャリコネニュース

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4月になり、いよいよ新入社員がやってくる。日本生産性本部が毎年発表している「新入社員の特徴とタイプ」によれば、今年のタイプは「ドローン型」。就活時期の変化など強い風にあおられたものの、自律飛行を保って目標地点に着地(希望の内定を確保)できた人が多かったからだという。

また、「さらなる技術革新(スキルアップ)によって、様々な場面での貢献が期待できる」とプラスに評価されている。そんな中、3月30日、大手町のSPACE NIOでは、「新社会人向け応援セミナー」を開催。4月1日から新社会人となる学生約60人が参加した。

「入社1年目はいかに謝り方が上手いかが勝敗を決する」とも指摘

新入社員といえば、入社式に配属、取引先へのあいさつなど初対面の相手と接する機会が多い。その際に役立つ「初対面の印象を良くするコツ」を伝授したのは、総合情報サイトAll Aboutで「話し方・伝え方」ガイドを務める、日本コミュニケーションデザイン協会理事、藤田尚弓さんだ。

藤田さんは、警察署勤務の後、銀座のクラブに転職し、その後一般企業で営業の管理職を務めてから起業したという異色の経歴の持ち主。

藤田さんが指摘するのは、表情や仕種といった非言語コミュニケーションの重要性。All Aboutの調査によれば、真剣に話を聞いていたのに「眠そう」「聞く気がない」など、「表情で誤解され、意図しない感情や内容を指摘されたことがある人」は約7割にのぼるという。

そこで、参加者に、「真剣に見える話の聞き方」を紹介した。コツは、顎を引いて口角を上げること。また、鼻に力を入れると目にも力が加わって見開くようになるので、やる気があるように見える。姿勢は、机の前に座っているときはやや前傾姿勢にし、話を聞く相手の方に顔だけを向けるのではなく足も向けることが重要だという。

また、入社1年目2年目における謝り方の重要性も指摘。謝罪は言葉と同等に表情で反省を伝えることも大切だという。「奥歯を噛んで口を横に閉じ、顔を紅潮させ、まばたきをいっぱいする」ことで反省がより伝わる表情を作る。また、頭を下げた後はゆっくりと上げることがポイントだそうだ。藤田さんは、「好感は性格ではなくスキル」だと断言した。

新社会人「お客様からも社内からも頼られるように成長していきたい」

セミナーでは他に、表情筋を鍛え、自然な笑顔を身に付けるために同じくAll Aboutで「顔ヨガ」ガイドを務める間々田佳子さんによる実践講座も行われた。参加者に感想を聞いたところ、「自分の顔がいかに凝り固まっているかわかった」という。

また、ビジネスにおける新聞や名刺の活用法を指南する講座も。日本経済新聞デジタル編成局の加藤修平さんは商談は取引相手といかに話を合わせられるかも重要になるので、ニュースを知っていることが役に立つとアドバイス。ニュースの頭文字を取り、「(N)なんでも(E)いいから(W)ウォッチ(S)しよう」と参加者に呼び掛けた。

名刺管理サービスを提供するSansan広報部の日比谷尚武さんは、社会人になってからの「幅広い、薄い」つながりが想定を超えてビジネスに生きてくると言い、「つながる機会と、そのつながりを太くする機会を大切に」と語った。

セミナーに参加したIT業界に入社予定の女性は、すでに配属部署が決まっており、コンサル業務を担当予定。人と接することが多くなるため、特に表情の作り方が参考になったようだ。「鍛えていって強みにしたい」と語った。また、入社前の心境を聞いたところ、

「ドキドキしています。成果を出せるかと不安なこともありますが、楽しみの方が大きい。あいさつや表情を意識して、お客様からも社内からも頼られるように成長していきたい」

と目を輝かせながら話した。

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