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NEWS、長年の努力が報われる? 7年ぶり『24時間テレビ』メインパーソナリティーに期待すること

2016年04月03日 13:51  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 今年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)のメインパーソナリティーに、NEWSの起用が決まった。前回NEWSがメインパーソナリティーを担当したのは2009年。武道館ではなく東京ビッグサイトからの放送だったため、今回「やっと日本武道館に立てる」との加藤シゲアキの喜びの声が報道された。2009年はイモトアヤコがチャリティーマラソンで女性ランナーとして最長距離を走り抜けた。そんなイモトをギュッと抱きしめ、やさしく頭をポンポンとした手越祐也に、胸をときめかせたファンも多かったのではないか。


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 あれから7年。NEWSには、本当にいろんなことがあった。ソロ活動が充実していった山下智久と、関ジャニ∞との両立で多忙を極める錦戸亮。NEWSとしての足並みがなかなか揃わない数年間は、多くのファンをやきもきさせた。「早くNEWSとしてのステージを」ーーファンも、そしてメンバー自身もそう願い続ける日々は無情にも過ぎていく。


 そんな状況下でも、彼らは自分たちのできることに精一杯向き合っていった。手越と増田貴久は“テゴマス”としてその人気を集め、精力的にCDをリリース。構成や衣装などライブを作り上げていく経験は、完璧主義なふたりの才能を爆発させた。ふたりは、常に考えていただろう。培ったスキルをいつかNEWSとして発揮したいと。


 小山慶一郎は、2010年からニュース番組『news every.』(日本テレビ系)に週1回のレギュラー出演を決め、着実にキャスターとしてのキャリアを築き上げた。そんな彼のモチベーションもまた、NEWSに還元していくためだったはず。


 加藤シゲアキは、ジャニーズ初の小説家という偉業を成し遂げるべく、コツコツと執筆活動に打ち込んだ。小説からNEWSの存在を知ってもらう道も作れるのではないか。そう、加藤も同じく個人の成果をNEWSにつなげていきたいと考えていたのだ。


 そんな中、2011年に山下と錦戸の脱退が発表された。4人体制になった当時のことを「イチゴのないショートケーキ」「具のないおでん」などと言われたことを、小山と加藤がバラエティ番組でも吐露している。また、新生NEWSとしてCDをリリースする際には、4人で夜通し話し合ったというエピソードも語られている。


 こだわりを持って、納得できるものづくりをしていこう。それが、4人体制になったNEWSらしさだった。一人ひとりができることを全力で取り組み、その成果を持ちあわせてグループとしてさらにパワーアップを図る。このスパイラルは、他のジャニーズグループにも見られるが、NEWSはその中でもずば抜けてグループ愛を試される場面が多かったのではないか。グループとして存在すること自体が、どんなにすごいことなのか。どれほど多くのファンやスタッフに支えられているのかを、誰よりも知っているグループといえるかもしれない。


 そんなNEWSの苦労も今ではしっかりと報われている。4月7日からは4人でのバラエティ番組『変ラボ』(日本テレビ系)がスタート。他にもそれぞれのレギュラー番組も好調だ。コンサートツアー『NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO』も盛況で、2日にはグッズ販売所に手越が出没したようす。これも、ファンとのふれあえるのが楽しいからこそではないだろうか。


 そして、今回の『24時間テレビ』のテーマは、「愛 ~これが私の生きる道~」。数々の壁を乗り越え、今4人として力強く歩き出しているNEWS以上に、このテーマを語れるグループはいないだろう。


 NEWSを見ていると、当たり前のようにある人間関係を改めて大切にしたくなる。愛とは、何か。それをじっくりと考えられる『24時間テレビ』になるはず。小山がファンサイトに連載しているブログにて、メインパーソナリティーに決定したとき、4人で握手を交わしたというエピソードを綴っている。このグループの軌跡を、スペシャルドラマにして本人たちに熱演してほしいものだ。(佐藤結衣)