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前戦失格のディ・グラッシがロングビーチを制し、選手権首位に復帰

2016年04月03日 10:41  AUTOSPORT web

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フォーミュラE第6戦ロングビーチePrix ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)
FIA フォーミュラE第6戦ロングビーチePrixは2日、米カリフォルニア州ロングビーチの市街地コースで41周の決勝が行われ、アプト・シェフラー・アウディ・スポートのルーカス・ディ・グラッシが今シーズン2勝目を挙げた。

 前戦メキシコでトップチェッカーを受けるながら、レース後の車検で失格処分を言い渡されたディ・グラッシが波乱のレース展開を制し、選手権争いでもトップに返り咲いた。

 ドライコンディションで迎えた16時(現地時間)スタートの決勝は、ホールショットを決めたポールシッターのサム・バード(DSヴァージン・レーシング)が序盤のレースをリードするも、2番手ディ・グラッシ以下の上位勢もバードの背後にピッタリとつけ、6周目にはダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)を料理したセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)も上位争いに加わってくる。

 しかし、さらなるポジションアップの機会を伺っていたブエミが11周目にオーバーテイクの再現を狙った最終コーナーでロビン・フラインス(アンドレッティ)のリヤに追突! 両者ともに大きなダメージを負うと、2台はスチュワードから強制ピットインの指示を受けて大きく後退。さらに、接触の責任を問われたブエミはその後にドライブスルーのペナルティも受け、優勝争いから完全に脱落してしまう。


 一方、ライバルの自滅で選手権争いの優位に立った2番手ディ・グラッシは直後の12周目にバードの一瞬のスキを突いてトップに浮上。さらに、ファンブーストも手に入れたディ・グラッシはバードのプレッシャーにも冷静に対処し、トップで周回を重ねていった。

 上位勢は21周終わりでマシン交換のピットに向かうと、ピット作業でもアプト・アウディがバードの前にディ・グラッシを送り出し、中盤以降もレースを支配。逆に焦りをみせたバードはブレーキングでミスを犯し、5コーナーをオーバーシュート。タイヤバリアへの接触は軽いものだったが、7番手までポジションを落とすこととなった。

 レースは34周目に昨年ウイナーのネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)が1、2コーナーのシケインで縁石に大きく乗り上げ、コンクリートウォールにヒット。これでセーフティカーが出動すると、残り3周で再開したレースも首位のディ・グラッシが危なげない走りでトップを守り、そのままチェッカー。失意に終わった前戦の悔しさを見事晴らし、今シーズン2勝目を獲得。選手権争いでもファステストラップでなんとか2ポイントを加算したブエミを1ポイント上回り、第2戦以来のチャンピオンシップリーダーに返り咲いた。

 2位はステファン・サラザン(ベンチュリ)で、3位にはアプトが入った。なお、女性ドライバーのシモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ)はロイック・デュバル(ドラゴン・レーシング)に次ぐ9位に入り、初のチャンピオンシップポイントを獲得。10位に入ったマイク・コンウェイ(ベンチュリ)も同じく初ポイントを手にしている。