FIA フォーミュラE第6戦ロングビーチePrixの予選は、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(チーム・アグリ)が自身初のポールポジションを獲得した。
シーズン折り返しの第6戦ロングビーチePrixは、かつてF1も開催された米カリフォルニア州ロングビーチの市街地コースが舞台。7つのコーナーからなる1周2.1kmのコースは、ロングストレートとタイトコーナー、そしてホームストレート先に設けられた1、2コーナーのシケインが攻略の鍵となる。
予選前に行われた2回のプラクティスでは、ランキング首位のセバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)とダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)がそれぞれトップタイムをマークした。
4つのグループに分かれ、各グループ6分間の走行で争われる予選は、今季のポールシッター3人が名を連ねた第1グループでいきなりサム・バード(DSヴァージン・レーシング)とロビン・フラインス(アンドレッティ)がブエミを上回る展開で幕をあけた。続く第2グループでもステファン・サラザン(ベンチュリ)が総合2番手、第3グループではアプトが総合4番手タイムを記録し、ブエミはこの時点でスーパーポール進出ラインの5番手までポジションを落とすことになった。
最終の第4グループでは路面コンディションの向上もあり、ダ・コスタ、ニック・ハイドフェルド(マヒンドラ・レーシング)、ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)が総合2番手から4番手までを占め、ブエミは総合8番手までポジションをダウン。この結果、バード、ダ・コスタ、ハイドフェルド、ディ・グラッシ、サラザンがポールポジションを争うスーパーポールに駒を進めた。
ワンラップアタックで行われるスーパーポールでは、2番手でアタックしたディ・グラッシが57秒270で自身初のポールに近づいたが、ハイドフェルドに続いてアタックしたダ・コスタがディ・グラッシを100分の7秒上回ると、最終走者のバードもシケインでのミスが響き100分の6秒届かず、ダ・コスタがチーム・アグリと自身にとって初のポールポジションを獲得した。
ディ・グラッシに続く4番手にハイドフェルドがつけ、サラザンが5番手。以下フラインス、アプト、ブエミ、ニコラス・プロスト、ジェローム・ダンブロジオ(ドラゴン・レーシング)までがトップ10となっている。