2016年F1第2戦バーレーンGP予選は、開幕戦から導入された新フォーマットで行われた。今回はQ3セッション、1回目のアタックでルイス・ハミルトンがミスを犯したため、最後に逆転ポールポジションを獲得するという“ドラマ”があった。
ハミルトンは最後のアタックに出た時点で、4番手。首位はチームメイトのニコ・ロズベルグ、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンというフェラーリ勢が続いていた。今回フェラーリは十分なスーパーソフトタイヤを持っており、セッション後半まで上位4台がアタックを敢行。ポールポジションをめぐる争いが早々に終わるという事態は免れた。
ハミルトンは1回目のアタック、最終コーナーでふくらみ、タイムロス。しかし逆襲を期した最終アタックは完璧に決めて、1分29秒493を記録。これは2005年にマーク・ウェーバーがフリー走行で出した非公式ラップレコード1分29秒527を上回るタイムだ。ハミルトンは、これで通算51回目のポールポジションを獲得。現在、歴代3位につけており、歴代2位のアイルトン・セナの記録65回も射程に入ってきた。
ロズベルグは、ハミルトンに対して0.077秒差まで迫ったものの、2番手からのスタートに。予選後の会見では「ポールポジションに大きな意味はない」と強気な姿勢を崩していない。
しかし、メルセデスとフェラーリ以外のQ3ランナーはアタック1回のみで終えており、Q1やQ2でも逆転するための時間がなく、なすすべもなく脱落するドライバーは多かった。今後の予選方式については日曜日にミーティングが開かれる予定となっており、そこでバーレーンの予選に対する議論も行われるはずだ。
マクラーレン・ホンダは初日ジェンソン・バトンが3位につけていたものの、目標としていたQ3進出はならず。デビュー戦のストフェル・バンドーンがチームメイトを上回る12位、バトン14位という予選結果となった。