SBK第3戦アラゴン(スペイン)のレース1はチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が優勝した。
午前中に行なわれたスーパーポール1ではトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)が1分49秒374のレコードタイムをマークしてポールポジションを獲得。2番手にはシルバン・ギュントーリ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)、3番手にアレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)とファクトリー復帰のヤマハがフロントロウの2席を獲得した。4番手のデイビスまでが1分49秒台。ディフェンディングチャンピオンのジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)は1分50秒003で5番手に並ぶ。
午後の決勝レース1。スーパーポール時は気温10度と、観客も厚手のジャケットを着込んでいたが、日差しに恵まれて決勝スタート時は気温15度まで上昇。観客席では半袖姿も見受けられた。
雲一つない青空のもと、好スタートを切ってレースをリードしたのはサイクス。ギュントーリに次いでレイが3番手に浮上。ダビデ・ジュリアーノ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)と続く。サイクスが逃げを打ち、ギュントーリが追いかける。背後でレイ、ジュリアーノ、デイビスの3台が激しい3位争いを開始。これでトップ2台は楽々と集団を引き離す。
2周目にデイビスがレイをかわして3番手に浮上。デイビスはファステストラップをたたき出しながら、トップ2台に迫り、4周目にはギュントーリ、続いてサイクスを捕らえてトップに躍り出た。
後方では3位争いに迫っていたマイケル・ファン・デル・マーク(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)が転倒。ギュントーリのペースが上がらず6周目にはレイが3番手浮上と慌ただしい展開に。ギュントーリはジュリアーノ、ニッキー・ヘイデン(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)、チャビ・フォレズ(バーニレーシングチーム)との4台での4位争いに移るが、周回ごとに順位を落としていく。
レース折り返しの9周終了時点でデイビスは2秒半のアドバンテージを築く。逆にサイクスの背後にはレイが迫り、2番手に浮上。
デイビスはレース後半もハイペースで周回を重ね、最後には5秒もの大差をつけて今季初優勝を飾った。レイはサイクスを引き離すには至らなかったが、再びサイクスを前に出すことなく2位でチェッカーを受けた。
(RIDINGSPORT)