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「熱くなりすぎた」フェルスタッペン、開幕戦での無線交信について謝罪

2016年04月02日 17:01  AUTOSPORT web

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2016年F1第2戦バーレーンGP マックス・フェルスタッペン
トロロッソのマックス・フェルスタッペンが、オーストラリアGPで僚友カルロス・サインツJr.とバトルを展開しながら交わした、一連の「熱くなりすぎた」無線交信についてチームに謝罪した。

 フェルスタッペンは、彼のほうが上位を走っていたにもかかわらずチームがサインツJr.を先にピットインさせたことに対し、無線であからさまに不満を訴えた。さらに自分はチームメイトより速いと思っていた彼は、チームがサインツJr.に先を譲るよう指示しなかったことに苛立ち、レース終盤には僚友に追突するという失態を演じている。

 メルボルンでのレース終了後、サインツJr.とフェルスタッペンはチーム代表のフランツ・トストとともに互いの意見を相手に伝え、その後も何度か話し合いを行ってきた。

 その件についてチームに謝罪したのかという質問に、フェルスタッペンは「謝ったよ。ちょっと感情的になりすぎていたんだ」と答えている。
「どっちが悪いという話ではない。僕が間違っていることもあれば、チームが間違っていることもある。だけど、結局のところ、僕らはチームであって勝つときも負けるときも一緒だ。僕らは全員でひとつのチームだ。みんな人間なのだから間違うことはある。失敗をしたらそこから何かを学んで、次のレースに生かすというのは誰でもやっていることだ」

 サインツJr.はチームメイトとの間で「解決すべきことなど何もない」と語っており、フェルスタッペンも同様に、サインツJr.と個人的に話をする必要はなかったと述べた。
「僕らの間では何も問題はなかった。メルボルンでのレースのあと、少し誇張された話が広まっただけだ。何も問題がないのだから、それについての話し合いもしていない」 

 トストによれば、この件はすでに終わったことであり、チームとしては戦略上の必要がある場合を除いて、チームオーダーを出さない方針に変わりはないという。
「レースのあとでじっくり話し合った。ドライバーたちには何が起きていたかを説明し、すべてが解決されている。忘れてはならないのは、彼らがふたりともまだとても若く、F1でのキャリアを確立したいと望んでいて、そのために相手より1ミリでも前に出ようと戦っているということだ。それこそ私たちが彼らに望むことであり、彼らをこのチームに迎えた理由でもある」

「トロロッソの基本方針として、チームメイトを先行させろというチームオーダーは出さない。そういう指示を出すのは、戦略を変えた場合、あるいはふたりのドライバーが違う戦略で走っていて、(順位を入れ替えることで)チームとしてアドバンテージがあると考えた場合だけだ。そうした場合以外にチームオーダーを出す必要はない」

「彼らには自制心を持ってほしいと思う。つまり、互いを尊重し合い、接戦では相手に必要なスペースを残し、チームメイト同士の接触を避け、コース上だけで争ってほしいということだ」