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エクレストン、予選方式について迅速な対応を約束

2016年04月02日 15:51  AUTOSPORT web

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2016年F1第2戦バーレーンGP フリー走行2回目 キミ・ライコネン
バーニー・エクレストンによると、2度目のチャンスを与えられたノックアウト方式の新予選フォーマットが1回目と同様の大失敗に終わった場合、F1首脳陣はこの問題を迅速に解決するつもりだという。

 シーズン開幕戦オーストラリアGPで初採用された新予選フォーマットはあらゆる方面からの嘲笑を浴び、ただちに旧方式に戻されるはずだったが、その後の話し合いの末、第2戦バーレーンGPでもう一度新方式を試してみることになった。ただ、サクヒールのパドックでは、メルボルンで起きた「アンチクライマックス」とあまり変わらない結果に終わるだろうとの見方が支配的だ。

 今週末のレースにはFIA会長ジャン・トッドも訪れる予定になっており、新方式の予選が再び失敗した場合には、トッドとエクレストンが今後の方針について協議するものと見られている。

「ともあれ、どんな予選になるか見てみようじゃないか」と、エクレストンは語った。
「だが、もしまた問題が起きたとすれば、どんな問題であろうと確実に解決されるという100%の自信がある。土曜の予選を終えたあとで、その後の方針が明らかになるだろう」

 トッドとの会談が行われる場合、そこでチームの意見は取り入れられるのかという問いに対し、エクレストンは次のように答えた。
「チームの代表が集まって話し合う必要はない。彼らとは関わりのないことだ。チームの意見を無視するという意味ではない。つまり、私が言いたいのは、彼らの手を煩わすまでもないということだ」

「レギュレーションを直ちに変更するには(F1委員会参加者の)全員一致の賛成が必要なのだから、私やFIAだけで決められることではない。私たちみんなで決めるんだ」
 また、エクレストンはこの予選の問題もF1の検討課題のひとつにすぎず、選手権の将来を保証するために役立つ大きなプランが必要だと認識している。

「状況をしっかり見極めて、どの方向を目指すのかを確かめる必要があるだろう。サッカーを含めた他のあらゆるスポーツと同様に、F1もテレビの視聴者数は減少傾向にある。つまり、ある見方から言えば観戦者が減っているのは確かだが、実際にはそれを上回る勢いでスマートフォンやタブレットでF1を見る人が増えているんだ。したがって、関心はむしろ以前より高まっているとも言える。私たちはそれを最大限に生かす必要があるし、実際にそうした取り組みを始めている」

 先日、エクレストンはスカイスポーツとイギリス国内のテレビ放映権契約を結んだ。2019年から2024年までの契約料は約10億ポンドと言われている。スカイスポーツは衛星放送のスポーツ専門チャンネルであり、イギリスでは多くの人がついに無料でF1中継を見られなくなることを嘆いているのに対し、エクレストンはこの判断の正当性を主張した。

「スカイスポーツは、世間の人々が考えているよりも多くの視聴者を集めつつある。彼らが計画している放送形態で2500万人の視聴者を獲得する見込みだ。正直に言うが、これは金額の大小だけで決まった契約ではない。これ(有料放送)が私たちの進むべき道だという確信があって結んだ契約だ」