フェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催されているインディカー・シリーズ第2戦。1日に行われた予選は、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がトップスピードをマークし自身46回目となるポールポジションを獲得した。
開幕戦から3週間ぶりのレースを迎えたインディカー・シリーズ。今シーズンからカレンダーに復帰したフェニックスの1マイルオーバルが舞台だ。
予選前のプラクティス走行では、エド・カーペンター・レーシングのオーナードライバー、エド・カーペンターがトップスピードをマークし、2番手にチームメイトのジョセフ・ニューガーデンが続いた。
佐藤琢磨(AJフォイト)とジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)は、このセッション中にウォールに激しくヒットするクラッシュを喫し、マシンに大きなダメージを負う。幸いふたりとも怪我はなかったが、クルーは予選と夜のプラクティス走行に向けてマシンの修復作業に追われることに。
予選は、元F1ドライバーのルーキー、マックス・チルトン(チップ・ガナッシ)からスタート。2周ともに19秒3でまとめ、189.972mphとまずまずの平均スピードを記録する。
チルトンのスピードをまずはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が上回りトップに立つ。10番目にアタックした開幕戦のウイナー、ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)が、ディクソンを上回る191.366mphを記録。その次にアタックしたカストロネベスは、1周目で19秒0997を叩き出すと2周目も19秒1607でまとめ、平均192.324mphのスーパーラップを見せトップに。
14番手に予選アタックをしたトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)もモントーヤを上回るスピードを見せペンスキーふたりの間に割って入る2番手に。プラクティスで好調だったエド・カーペンター・レーシングの2台は、カーペンターが5番手、ニューガーデンが7番手に留まった。
カストロネベスは、46回目(チャンプカー時代の7回を含む)のポールポジション獲得。ホンダ勢が下位に沈み、チーム・ペンスキー、チップ・ガナッシ、エド・カーペンター・レーシングのシボレーユーザー3チームで上位を10位を占める結果となった。
「20年破られていないレコードを更新したことは名誉なことだよ。今のインディカー・シリーズのクルマが高速であることを示すこともできるしね。シーズン前にここでテストをしたけど、気温によって本当に難しいんだ」
「最初のラップはかなりよかったし、2周目はターン3とターン4で少し遅れてしまった。でも、ポールポジションを獲得できたし、今は明日に向けてフォーカスしているよ」とカストロネベス。
プラクティスでクラッシュしたヒンチクリフと佐藤琢磨は予選アタックできず、カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)も途中でアタックを止め、ノータイムとなっている。