けがで欠場を強いられたフェルナンド・アロンソの代役としてマクラーレン・ホンダからF1デビューすることが決まった、リザーブドライバーのストフェル・バンドーンが、岡山からバーレーンに向かうことになった経緯について語った。
木曜昼12時半にアロンソの欠場が決まり、その10分後にはレーシングディレクターのエリック・ブーリエが、スーパーフォーミュラのテストのために岡山にいたバンドーンに電話をし、代役を務めるため急きょバーレーンに来るよう指示したということだ。
「ものすごく忙しかった。エンジニアからひっきりなしに電話がかかってくるし、日本からの飛行機の中でたくさんの書類に目を通さなければならなかったし。ステアリングホイールはどうなってるとか、決勝前の手順とか、(無線で)何を言ってはよくて何がいけないかとか、すべての情報を送ってくれたんだ。移動時間を有意義に利用したよ」とバンドーン。
F1レギュラードライバーになることを目指しているバンドーンは、今回の出場はオーディションのような意味合いを持つと思うかと聞かれ「そう願っている」と答えた。
「マクラーレンと今週末レースをするチャンスをつかめてとても喜んでいる。エンジョイするつもりだ。1回のみの出場だと難しい部分があると分かっているけれど、ベストを尽くす。どういう結果が出るかは予想できないけど」
「どういう状況であろうと、チームは常にドライバーのパフォーマンスレベルをチェックしている。でも今はそのことはあまり考えていない。今週末のことに気持ちを集中させている。やるべきことが山ほどあるから、ミスをせずに、きちんとマシンをチームのもとに持ち帰れるよう努力する。いつもどおりベストを尽くし、その上でどういう結果が出るのか見てみるよ」
バンドーンは金曜フリープラクティス1回目で18位、2回目には11位だった。