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大手百貨店の3月売上高、春物不振で前年割れ目立つ

2016年04月02日 00:13  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

 百貨店大手5社が発表した2016年3月度の単月売上高(速報値)は、阪急阪神を除く4社で前年を下回った。全国的な春物衣料の不振が影響しており、特にスプリングコートなどの実需品が伸び悩んでいるという。

百貨店で春物衣料が不振の画像を拡大

 5社のうち、阪急阪神は、阪急うめだ本店ファッションフロアの改装効果もあって前年同月から1.6%伸長したが、高島屋(単体13店舗)では1.0%減、三越伊勢丹では3.1%減、そごう西武(23店舗)では5.7%減、大丸松坂屋では心斎橋店本館建替えによる面積減や名古屋店の改装工事によるマイナス影響が加わり7.2%減だった。3月は後半に寒さが逆戻りしたことで春物衣料の動きが婦人・紳士共に鈍く、この時期主力とする薄手のアウター類も低迷した。そごう西武や高島屋では、しばらく好調を維持していた高額品の売上も前年届かなかったという。