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レッドブルの頭部保護システムはハロより「視界良好」

2016年04月01日 23:41  AUTOSPORT web

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レッドブルが公開したキャノピー式コクピット保護デバイス
ダニエル・リカルドとダニール・クビアトによると、レッドブルが独自に開発を進めているコクピット保護システムは、プレシーズンテストでフェラーリがモックアップを試した「ハロ」よりも優れているように思えるという。

 オーストラリアGPの週末、レッドブルはこのシステムの画像を公開し、4月末のデモンストレーションイベントで初めて実車に装着して走らせることを明らかにしている。

 リカルドとクビアトは、ミルトン・キーンズのファクトリーでこのデバイスの模型を取り付けたデモカーに座ってみたことを認め、いずれも肯定的な意見を述べた。
「視界に関して言えば、実際に座ってみた上での率直な感想として悪くないと感じた。最初のトライとしては上出来じゃないかな」と、リカルドは語っている。

「両サイドのバーが立つ位置は、ドライバーから見るとちょうどミラーがあるあたりになっている。現状でもミラーによって視界の一部は遮られているから、このバーがあることによって特に視界が悪くなったとは感じない。これは良いアイデアだと思った」
 さらにレッドブルのデバイスを「ハロ」と比べてどう思うか、率直なところを聞きたいという問いに対し、リカルドは「機能的にはレッドブルのデバイスのほうが優れていると思う」と答えた。

「もちろん、フェラーリが試したデバイスに関しては自分で乗ってみたわけではないけど、様々な状況に対する保護能力はレッドブルのシステムのほうが少し高そうだと感じた」
 また、フェルナンド・アロンソがオーストラリアで経験したような状況を想定しても、クルマからの脱出に関する懸念は感じなかったと、リカルドは語っている。

「脱出も試してみたけど、特に問題はなかったよ。フェルナンドのような状況(マシンが横転し、バリアに斜めに寄りかかるような状態で静止した)でも、僕が試したものなら、まだクルマから這い出るくらいの隙間はありそうだった」

 チームメイトのクビアトは、レッドブルのデバイスをどう評価するかとの質問に「ハロよりも優れている」と即答した。ただし、彼は今後さらにテストが必要な潜在的問題もあることを認め、次のように付け加えている。
「スクリーンが汚れ始めたり、前にいるクルマがオイルや何かを吹いた場合には困るだろうね。そうなると少々厄介かもしれない。でも、基本的な方向性としてはいいと思う。まずはファンが気に入ってくれるかどうかを知りたいね。それがとても重要なことだから」

 そして、リカルドと同様に、クビアトもバーが側方視界を遮ることはないと評価している。
「僕としては、レッドブルのソリューションよりもハロのほうが、視界の点での問題は大きいように思う」