このラウンドで新しい86をデビューさせていた今村陽一(OTG Motor Sports)だったが、朝のチェック走行でドライブシャフトを破損。リタイヤとなってしまった。
最初のグループでは、北岡裕輔(GOODYEAR Racing with Ito Auto)が大きい角度とアウトいっぱいまで使ったラインで99点台をマーク。トップに立つ。しかし、するどい振りを見せた廣田友和(GOODYEAR Racing with ST.GARAGE)、日比野哲也(K'SPEC MOTOR SPORTS BenSopra)がその得点をうわまわる。藤野秀之(WISTERIA with TOYO TIRES)は前日ほどの完成度の走りは見せられず、高得点はとったものの100点には届かない。日比野トップのまま最後の走者・川畑の2本目の走行になった。
●追走決勝 ベスト16に、D1ストリートリーガル出身の若手ドライバー北岡vs草場佑介(Team Funky with D-MAX)の対戦が実現したが、北岡が接触して草場が勝ち上がった。この対戦を除けば、すべて単走決勝で上位だった選手が勝利する順当な展開となった。草場はベスト8でも廣田を破り、準決勝に進出。そのほかは、一昨年のチャンピオン高橋邦明(GOODYEAR Racing with Kunny'z)を下した川畑、末永直登(YUKE'S Team ORANGE)、日比野という難敵を倒してきた齋藤、昨年の準優勝者である藤野がベスト4に勝ち上がった。
【追走優勝者コメント】 齋藤太吾 WAN LI FAT FIVE RACING/WAN LI SUNOCO MONSTER MARK II [JZX100] まずワンリ(※タイヤメーカー)がすごくいろいろ準備をやってくれてたんで、ぜったいに優勝という結果を出したいなと思ってました。準備もいつも以上にやってたんで、ホッとしてます。単走は、タイヤのライフを考えて、1本目でいい点を出して残ることを確定させて、そこで2本目をキャンセルして、そのタイヤを追走で使おうと思ってたんで、まあ作戦どおりいったかんじです。決勝は、タイヤのライフが心配だったんで、一発で決めないといけないなあ、と思ってて、まあ後追いで2.5 (※アドバンテージ)とれて、先行のときはちょっと逃げようとして、1コーナーで早くアクセルを開けすぎて、アウト側にはらんで、ハミ出しそうになってアクセルを踏めない状況になっちゃったときに、川畑さんがぶつかってきたんで、結果的には勝ったんですけど、少し最後はモヤモヤが残ったんですけど、まあ勝ててうれしいです。