この日午前の岡山は雨模様。9時30分のセッション開始時点での降りは、強雨ではないが小雨というレベルでもないところで、路面は完全なウエット状態。ヨコハマ製レインタイヤの出番となった。ただ、開始当初は何台かのマシンが状況確認やピットワーク練習のためもあってスリックでコースインしている。2日目の参加は、初日のみでテストを切り上げてF1バーレーンGPに向かったストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を除くレギュラー18名と、前日に続きホンダ・テストカーのステアリングを握る武藤英紀。気温は13~15度、路温は15~17度あたりでの推移だった。
車両回収の対象となったのは、順にウィリアム・ブラー(KONDO RACING)、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、バゲット、山本尚貴(TEAM 無限)、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、ブラー。速度域が低いこともあり、いずれも大きなマシン損傷にはつながっていないようだった。
残り1時間となった11時に6回目の赤旗明けで走行が再開されてからしばらくの間が、コンディション的にはもっとも良化した時間帯で、ここで各車にタイム更新が多くみられている。タイムペースを引っ張ったのは石浦。それまでは1分35秒台だった自身および全体の最速タイムを、34秒台、32秒台、そして1分31秒038へと一気に詰めていった。同じ頃、2番手には小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)が上がっているが、石浦とは約4秒差の1分35秒137。終盤は雨が強まるなどしたこともあって、この時間帯のタイムが最終的なセッション上位となり、3番手にはホンダ・テストカーの武藤英紀が1分35秒184でつけた。