マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、今週末のバーレーンGPでフェルナンド・アロンソの代役を務めるストフェル・バンドーンは、急きょF1デビューが決まったもののすぐに対応できるはずだと考えている。
オーストラリアGPで大きなクラッシュを喫したアロンソは、その後、肋骨が骨折しており、気胸が起きたことが分かり、バーレーンGPを前にした木曜、FIAは出場許可を出さなかった。
そのためマクラーレンは、スーパーフォーミュラのテストのために岡山にいたリザーブドライバーのバンドーンをバーレーンに呼び、アロンソのマシンに乗せることを決めた。
「ストフェルは経験豊かなドライバーだ。バーレーンでは何度かレース経験もあるし、去年は優勝している」とバトンは木曜に語った。バンドーンは2015年にGP2でタイトルを獲得している。
「これまでチームとの作業をたっぷりしてきたし、テストの経験もたくさんあるから、マシン、チーム、チームの作業の仕方をよく理解している」
「(アロンソが走らないことが)準備に影響するのは間違いない。ストフェルはこのチームで何度も働いてきたけれど、このマシンには乗っていない。だから素早く学習してくれるといいね。僕らが彼のフィードバックを信頼できるように」
「2台揃ってしっかり走行を重ねて予選と決勝で情報をうまく活用することがとても大事だ。彼はレーシングカーとはどういうものか知っているから、問題ないと思う」
チームメイトが変わると自分のアプローチも変わるかと聞かれたバトンは、アロンソのインプットは非常に役立つためそれが得られないのは残念だが、バンドーンが乗ることでマシンに関して新たな意見が聞けるのはいいことだと答えた。
「彼はこのマシンでの経験は乏しいが、他の人間の意見が聞けるのはいいことだ。時にはマシンとその感触について第三者から意見がもらえると役立つ」
「フェルナンドがマシンの感触について説明すると、僕は彼が言いたいことを正確に理解できる。もう16カ月一緒に働いているからね」
「ストフェルに関しては少し状況が変わってくる。彼がマシンについて報告するのを僕は聞いたことがないんだ。でもすぐに理解できるようになると思う」
今シーズンは無線の通信内容が厳しく規制されているが、初めてF1に出場するバンドーンにとってはその影響はほとんどないとバトンは考えている。
「彼がF1で走るのはこれが初めてだ。F1では今でもいろいろな情報が与えられている。彼は情報がそれほどないことに慣れているから、大きな影響はないだろう。GP2では決勝中に何をすべきかの指示は受けないからね」
「彼はうまくやれるだろう。いくつか苦労する点はあるだろうが、それも金曜と土曜で経験し対策することができる」