フォーミュラEは2016/17年シーズンに開催を予定している人工知能(AI)が操る自動運転レース『ロボレース』のマシンコンセプト画像を発表した。
フォーミュラEの第3シリーズからサポートレースとしての開催が予定されているロボレース。今回公開されたマシンコンセプトはドイツのデザイナー、ダニエル・サイモン氏が手がけたもの。サイモン氏は2011年にヒスパニア・レーシングのマシンカラーリングデザインを担当したほか、2008年に公開された映画『トロン:レガシー』の車両デザインなどを手がけている。
「私たちは自動車と人工知能が目に見えない力で融合する時代を生きている」とサイモン氏。
「この流れに加わることができて最高の気分だ。モータースポーツとデザイン、そして革新的な技術。どれも私の情熱をかき立てるものばかりだ」
公開されたコンセプトマシンは、ダウンフォースのほとんどを従来の空力デバイスではなく、フロア下やアクティブなボディーワークで発生させるものとなっている。
「我々にとって美しさがなによりも大事なものだった。そこに最高レベルのパフォーマンスと目を奪うスタイリングを同居させるため、懸命に作業を繰り返したんだ」
「この象徴的な外観を維持するべく、不必要なパーツを取り除きながら必要なダウンフォースを発生させることも重要だった。この目標を実現するために、主な空力デバイスはフロア下に取り付けることとなった。さらに、現在使われている空力パーツより洗練された可動式パーツを開発することにしたんだ」
ロボレースCEOのデニス・スベルドロフは、ロボレースに使用されるロボカーを“史上もっともスマートな”ものとすることが目標だったと明かし、「ダニエル(・サイモン)のおかげで、これまで創りだされてきたクルマのなかでも、もっとも美しいマシンが誕生した」と語っている。
「ロボレースはゲームとモータースポーツ、テクノロジー、エンターテインメントが一体となったレースとなる」