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WRC参戦の3メーカー、今後2週間以内にも17年規定WRカーをシェイクダウン

2016年03月31日 12:21  AUTOSPORT web

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2017年のWRC参戦するシトロエン、フォルクスワーゲン、トヨタの3メーカーは、4月中にマシンの走行テストを開始させる。
世界ラリー選手権(WRC)に参戦するフォルクスワーゲンとシトロエン、トヨタの3メーカーは、今後2週間以内に2017年規定マシンの走行テストを開始する。

 フォルクスワーゲンは昨年8月から現行型ポロR WRCに改良を施した暫定マシンでのテストを進めているが、17年仕様のポロR WRCのテストもまもなく開始させる。現在はテストドライバーのマーカス・グロンホルムとディーター・デッピングのふたりがステアリングを握っているが、4月下旬のラリー・アルゼンチン終了後にはセバスチャン・オジエとヤリ-マティ・ラトバラもテストに合流する。

「僕たちが新型マシンをドライブするのは春になると聞いている」とラトバラ。

「少しでも早く、その時が来てほしいね。フォルクスワーゲンの新たな歴史を築くマシンを、この目で見てドライブしたくてたまらないよ」

「間違いなく、マーカス(・グロンホルム)はマシンをいい形へ仕上げてくれているはずだ。彼と少し話をしたけれど、マシンの完成度に期待を持つことができた」

 そのグロンホルムは「チームはテストごとに、毎回マシンに改良を加えている」と明かしている。

「あらゆる環境でテストを進めていて、とても順調に進んでいる。残念ながら、これ以上のことは言えないけどね」

 同じく来季WRCに参戦するヒュンダイとMスポーツも、それぞれヒュンダイi20とフォード・フィエスタをベースに17年仕様のマシン開発を進めているが、走行テストは6月から7月まで遅れる見込みとなっている。

 シトロエンのチーム代表、イブ・マトンは具体的なテスト開始時期についてはコメントを避けたものの、フランス人ドライバーのアレックス・ベングがシェイクダウンを行うことを認めた。このシェイクダウンはパリ近郊のテストコースで実施される。その後のグラベルテストには、クリス・ミークやクレイグ・ブリーン、ステファン・ルフェーブルといったドライバー陣も参加する。

 マトンは「クリス(・ミーク)はマシン開発の経験が豊富だ。彼がテストを主導することになる。いい仕事をしてくれると確信しているよ」と語り、C3 WRCのテストプログラムを2チームで並行して進めることを明かした。

「シトロエンにとって、(2チームでの開発は)通常のプロセスだ。過去にも行ったことを繰り返しているだけだよ」

「当然のことだが、2台目のテスト車両は1台目で得たデータをフィードバックしたマシンとなる。こちらのほうが、4月からのテストで使用するマシンよりも実戦仕様に近くなるはずだ」

 なお、トヨタ・ヤリスWRCのシェイクダウンについて、チーム代表のトミ・マキネンは自らがハンドルを握る可能性もあると言及している。