マノーのレーシング・ディレクターであるデイブ・ライアンは、2016年シーズンはより上位での幕開けを期待していたことを認めつつも、下位を抜け出すだけのリソースはあると主張している。
メルセデスのパワーユニットとウイリアムズのトランスミッションを確保したマノーは、中団グループでの戦いを望んでいた。確かに開幕戦オーストラリアGPで大きな遅れは取らなかったものの、まだ改善が必要であることは明らかだった。
リオ・ハリアントとパスカル・ウェーレインはポールポジションから4.2秒遅れの予選21、22番手だったが、20番手につけたハースのエステバン・グティエレスとハリアントのタイム差は0.021秒だった。マノーのポジションについて、ライアンは英国オートスポーツに以下のように語っている。
「期待していた位置ではなかった、と言うのが正しいだろうが、修正はしていける。昨年までの我々は、いつもグリッドの下位にいて、それが最低限の期待値だった。しかし今年は14~16番手につけるだけの力があると思っている。(オーストラリアで)そうなっていれば実に満足だったが、実際はそうではなかった。我々は下位を脱することはできず、むしろ留まる結果になってしまった」
ライアンは、チームにはライバルとの差を縮めるだけの手段と能力があると主張する。
「我々のポジションは素晴らしいもので、過去と比較するとずいぶん良くなっている。うまくやっていきたいという意欲は大きく、様々な分野で改善していけるだけのリソースもある。自分たちの弱点も、取り組むべき箇所も把握しているが、それは買い物に行けば得られるようなものではない」
「自分たちで作り出すか、多くの時間をかけて解決策を編み出すしかない。簡単にできることではないということも分かっている。改善するために、どこに時間とお金をかけるべきかも理解している。それは過去にはできなかったことだ。すべての出来事を考慮すると、レースに出られただけでもチームは素晴らしい仕事をしてくれた。これからは改善に取り組まなければならない。レースの場にいられるだけの、資格を手にしなければならないんだ。そのことはきちんと理解している」