新入社員の入社や部署の異動などで、飲み会の多くなる時期がやってきた。飲み会だけならまだしも、二次会でカラオケに流れてしまったらたまらないという人もいるだろう。実際、カラオケに苦手意識を持つ人は多いようだ。
3月29日に「ショップジャパン」を運営するオークローンマーケティングが、発表した「社内コミュニケーションに関する調査」の結果によれば、約7割の人が上司や先輩とのカラオケに苦手意識を持っているようだ。
部下に歌ってほしいのは「80年代のヒット曲」
調査は首都圏の30~60代の男性会社員400人を対象に実施。上司や先輩とのコミュニケーションで苦手なものの1位は「ゴルフ」(80.8%)、2位は「麻雀」(78.1%)で、「カラオケ」(66.8%)は3位だった。「飲み会」(47.8%)よりも高い結果となっている。
ゴルフや麻雀には道具やルールの知識が必要になるため、誘われる機会もあまりないかもしれないが、カラオケだとそうもいかない。カラオケが苦手な理由を聞いたところ、最も多い回答は「何を歌えばよいかわからない」で40.8%だった。
「音痴だから」(29.6%)、「無理やり歌わされる」(26.6%)といったその場自体が嫌いという理由も。しかし、「上司・先輩が歌っている曲が分からず盛り上がれない」(16.9%)という回答もあがっていることから、調査元は「上司・部下間でのジェネレーションギャップが苦手意識の原因として考えられます」と分析している。
ちなみに、役職が部長クラス以上の人を対象に「部下が歌ってくれたら嬉しい曲」を聞いたところ、「80年代のヒット曲」(47.9%)がトップ。以下、「90年代ヒット曲」(43.8%)、「70年代ヒット曲」(31.3%)、「いわゆる昭和の名曲」(25.0%)と続いた。
役職が高い人ほど「カラオケが出世につながった」と感じる人が多い傾向
さらに、昭和の懐メロ好きな上司を対象に、「部下・後輩に歌ってほしい歌手」を聞いたところ、トップは「テレサ・テン」(45.6%)で、石原裕次郎(30.0%)、欧陽菲菲(25.6%)と続いた。
そこまでして、上司や先輩に気を遣う必要があるのか疑問もあるかもしれないが、カラオケがプラスに作用する面もあるようだ。「カラオケがきっかけで昇格・出世に繋がると感じたことがあるか」を聞いた質問では、一般社員では3%だったものの、役員クラスでは14.3%、経営者では15.4%に。「役職の高い人ほど、有効的だと答える人が多い傾向が見られた」という。
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