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ドゥカティ、ストーナーの起用検討もフィジカル面を理由に断念

2016年03月30日 19:51  AUTOSPORT web

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自身もスポット参戦することを前向きに検討していたというケーシー・ストーナー
ドゥカティは、負傷により次戦アルゼンチンGPを欠場するダニロ・ペトルッチの代役として、テストライダーであるケーシー・ストーナーの起用を検討していたが、フィジカル面の問題により断念した。

 ドゥカティのサテライトチーム、オクト・プラマック・ヤクニックからMotoGPに参戦するペトルッチは、テスト中の転倒により右手の中手骨(ちゅうしゅこつ)を骨折。完治していない状態で、開幕戦へ出場しようとしたもののドクターストップがかかりレースを欠場した。ペトルッチは今後2戦も欠場する予定となっている。

 ドゥカティは、ペトルッチの代役として昨年型のデスモセディチGP15のテスト経験があるアンバサダー兼テストライダーのケーシー・ストーナーを代役として起用することを検討していた。ストーナー自身も、スポット参戦することを前向きに検討していたという。

 しかし、ドゥカティチームのマネージャーを務めるジジ・ダリーニャは、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙に対し、ストーナーのフィジカル面が万全ではなかったため、起用を断念したと語った。

「現時点で、ストーナーはレースを戦えるコンディションではない。しかも2週連続ではなおさらだ」

「彼がドゥカティに合流してからMotoGPマシンを走らせたのは、マレーシアテストだけだ。その前は半年以上走っていない。それに、彼のフィジカル面にも問題がある。レースを戦える肉体を取り戻してはいないんだ」

 ダリーニャは、ストーナーがペトルッチの代役を務めることはなくなったが、テストライダーとして今後も役目を果たしていくことを強調している。

「ケーシー(・ストーナー)はテストライダーだ。彼にはマシンや新しいコンポーネントを試してほしいんだ。シーズン半ばには、彼の努力が実を結ぶはずだよ」

 なお、ペトルッチの代役には同じくテストライダーを務めるミケーレ・ピロが起用されるものとみられている。