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矢崎仁司監督作『無伴奏』、全州国際映画祭へ正式出品 矢崎「韓国の観客の心をきっと揺さぶる」

2016年03月30日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2015 「無伴奏」製作委員会

 成海璃子×池松壮亮×斎藤工出演の映画『無伴奏』が、第17回全州(チョンジュ)国際映画祭に正式出品される。


参考:
成海璃子と矢崎仁司監督が明かす、『無伴奏』で挑戦しようとしたこと


 『無伴奏』は、直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を、『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司監督が成海璃子×池松壮亮×斎藤工で映画化した作品。1969年、仙台の高校に通う高校生の響子が、バロック喫茶「無伴奏」で出会った大学生の渉に惹かれていく模様を描き出す。


 この度、本作が4月28日から5月7日まで韓国の全州(チョンジュ)で開催される第17回全州国際映画祭に正式出品されることが決定した。2000年に創設された全州国際映画祭は、韓国の中でも大きな規模と実績を備えた映画祭で、インディペンデント映画祭のメッカであり、アジアの冒険心のある映画の窓口とも呼称され、“映画が観客と自由に出合う映画祭”をコンセプトにしている。


 昨年は、47の国から200本(長編:158本、短編:42本)の映画を、6つの劇場の計17スクリーンで上映した。全州映画祭の開催時期は、韓国でも“ゴールデンウィーク”と呼ばれるホリデーシーズンで、昨年の観客動員数は75,351人を記録。昨年は、コンペティション部門に松永大司監督作『トイレのピエタ』が出品され、松永監督と主演の野田洋次郎が舞台挨拶を行った。


 『無伴奏』が上映されるのは、ワールドシネマの新しい美的感覚の領域を切り開いた、名高い巨匠や将来性のある監督の最新作を紹介する「WORLD CINEMASCAPE: Spectrum」部門。


 上映にあわせて訪韓を予定している矢崎仁司監督は「全州映画祭招待、すごく嬉しいです。お隣の国なのに初めて行きます。日本では先日初日を迎え、1970年前後の時代背景にも拘わらず、多くの若者たちの共感を呼びました。韓国から生まれる映画も好きで、エッジの効いた表現に慣れている韓国の観客の心をきっと揺さぶる作品だと信じています。今の日本映画を代表する成海璃子さん、池松壮亮さん、斎藤工さんの『美しい瞬間』と『愛』を、一刻も早く届けたいです」と喜びを語った。(リアルサウンド編集部)