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BMW Team Studie、富士テストで手応え。M6 GT3に「好印象」と荒

2016年03月29日 14:41  AUTOSPORT web

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Studie BMW M6
公式FSWテスト

岡山で破損したギアボックスを修復、無事にテスト走行を重ねる

 3月26日、BMW Team Studieは富士スピードウェイの公式テスト初日に参加しました。前週の岡山国際サーキットでテスト中にギアボックスを破損してしまい、予定していたテストメニューをこなせなかったため、重要な位置付けとなった富士スピードウェイ。ところが新しいギアボックスをサーキットへ搬入できたのは26日深夜0時のこと。そこから夜を徹してのメカニックたちの懸命な換装作業により、No.7 Studie BMW M6は午前のセッションからサーキットトラックへ出ることができました。

午前の大半はギアボックスの慣らし運転に費やしたものの、午後からはセッティング変更やタイヤの試用に時間を割くことができ、予定していたテストプログラムを順調に消化することができました。また、この日の午後に荒聖治選手がマークしたベストラップは1分37秒000。GT300クラス3番手となっています。

ヨルグ・ミューラー選手のコメント
「今日はギアボックスが間に合ったことに尽きるね。だって、ちゃんとテストで走れたんだからとってもハッピーだよ。開幕を前に岡山で走れなかったからね。明日は新しいタイヤを試したり、まだまだ忙しそう。頑張るよ!」

荒聖治選手のコメント
「午後のセクションで1分37秒フラット。最後に少しトラフィックに掴まって、もう少しタイム削れるかなと思ったんですが、チラッと計時ボード見たらGT-Rがさらに1秒近く速くて参っちゃいましたね(笑)。でも、好感触ですよ」


開幕目前、公式テスト2日目にGT300ベストラップをマーク

3月27日、富士スピードウェイ公式テスト2日目に参加。前日にBMW M6 GT3のコンディションが整い、BMWモータースポーツからサポートのために来日した2人のエンジニアの支援を受けて順調にテストメニューを消化しました。今シーズンに投入するタイヤをテストする中で、午前のセッションでは荒聖治選手が1分36秒193を記録。このセクションのGT300クラスベストラップとなりました。

午後のセッションは、BMW M6 GT3の開発ドライバーであるヨルグ・ミューラー選手が担当。主にロングディスタンスでのタイヤ評価を行いました。そのプロセスでBMW M6 GT3の強いパフォーマンスを確認。開幕へ向けて確かな手応えをつかみました。

鈴木康昭チーム代表兼監督のコメント
「岡山の公式テストがミッショントラブルで消化不良でしたので、それを挽回したいという思いで乗り込んだ富士の公式テストは、内容的にとっても充実したものとなりました。今後、まだまだクリアしなければいけない課題に優先順位をつけることもできましたからね。それに加えて、実際にM6で走り込んだ感触が非常に良かったのも収穫ですね」

高根裕一郎チーフエンジニアのコメント
「ギアボックスが届いたおかげで初日のうちにタイヤの印象を把握できました。そのデータをもとに2日目はタイヤテスト中心にメニューを組んだのですが、午前に荒聖治選手がベストラップを出してくれました。もちろん、今の時点で他チームとタイムを比較できる段階ではありませんが、M6用の新しいタイヤにも手応えを感じているので、まずまず満足のいくテストだったと思います」