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延期になっていた『TOO YOUNG TO DIE!』公開日決定 宮藤監督、香港国際映画祭に登壇

2016年03月29日 12:21  リアルサウンド

リアルサウンド

『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(c)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation

 バス事故の影響により公開が延期されていた宮藤官九郎監督・長瀬智也主演の映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』が、6月25日に公開されることが決定した。


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 『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は、修学旅行中に不慮の事故で地獄に落ちてしまった高校生の大助が、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼のキラーKと出会い、同級生のひろ美ちゃんとキスをするために生き返ろうとする模様を描いたコメディ映画。『真夜中の弥次さん喜多さん』『中学生円山』の宮藤官九郎が監督・脚本を務め、長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、宮沢りえらが出演する。


 本作は当初2月6日に公開される予定だったが、1月15日に長野県軽井沢町で起こったスキーバス転落事故の影響により、公開が延期されていた。


 宮藤監督は現地時間の3月28日夜、招待作品として公式上映された第40回香港国際映画祭の舞台挨拶とQ&Aに登壇した。会場の香港文化センターの前には、上映を待つ長蛇の列ができ、1700席が満席に。上映後には、客席で鑑賞していた宮藤監督に向け、観客からスタンディングオベーションが起こった。


 上映終了後のQ&Aでは、「長瀬君と一緒にバカみたいなロックの映画をやりたいと思ったのが最初です。長瀬君とはドラマも映画も含めて何本も一緒に仕事をしていて、そろそろ人間じゃない役をやってもらってもいいんじゃないかと思った」と、地獄の映画を撮ろうと思ったきっかけを明かした。


 また、観客から劇中歌の歌詞についての質問が飛ぶと、宮藤監督は「深く考えたものもあれば勢いで書いたものもあります。“あなたがいればそこは天国”という歌詞がこの作品のテーマを語りつくしているので、好きな人がそばにいればそこが天国というのが一番のテーマです」と答えた。


 最後に、観客から「監督にとっての青春は?」と聞かれると、「僕はもう45歳になりますが、まだ青春が続行している感じだと思います。他の作品でも一貫していますが、ある程度年を重ねた大人の中にも青春が残っているというのがずっとやりたいことだと思うので、扱うテーマは変わっても青臭い部分というのはこれからも描いていきたいと思います」と、観客にメッセージを送った。(リアルサウンド編集部)