オーストラリアGPでマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは大クラッシュを演じたものの幸い大きなけがをすることは避けられた。しかしFIAの医師は、アロンソは事故後の1週間は体の痛みに苦しんだはずだと語った。
オーストラリアGP決勝16周目、ターン3のブレーキングゾーンでハースのエステバン・グティエレスを抜こうとした時に左リヤに接触し、アロンソのマシンは左側のウォールにクラッシュした後、宙を舞い、グラベルトラップを超えて、逆さまの状態でランオフエリアのウォールに当たって止まった。
幸いアロンソにもグティエレスにもけがはなく、アロンソは自力でマシンから這い出した後、メディカルチェックを受けて問題ないことが確認された。
しかしアロンソはレースの数日後のツイートで、睡眠の問題や頭痛を経験、薬を飲む必要があり、トレーニングが制限されたことを明かしている。
FIAの医師ユルゲン・リンデマンは、アロンソは幸い大きなけがはせずに済んだものの、体に大きな衝撃を受けたことは事実であり、1週間は痛みに苦しんだはずだと語った。
「今のF1だからこそ、彼は無傷で済み、『このマシンは世界で一番安全な乗り物だ』と考えることができた。だが忘れてならないのは、無事に脱出できたのは幸運だったということだ」と彼がドイツのDer Spiegel誌に対して語ったとAUTOWEEKが伝えた。
「筋肉と骨の痛みが一週間続いたはずだ。だが彼ら(ドライバーたち)はトレーニングをしっかり積んでおり、身体が非常にしなやかだ。彼らの回復が極めて早いことにはいつも驚かされる」
「(アロンソは)リラックスして過ごし、食事の量を減らし、たくさん睡眠をとって過ごしたはずだ。そうしてできるだけ早くマシンに復帰するのだ」と彼は述べ、アロンソがバーレーンGPに問題なく参戦できるとの見解を示している。