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森万里子の個展『サイクロイド』、新作や宇宙論にもとづいた彫刻も

2016年03月28日 21:11  CINRA.NET

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森万里子『Cycloid IV』2015年、アルミニウム、ラッカー&ペイント、220×139×127cm
森万里子の個展『サイクロイド』が、4月23日まで東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで開催されている。

1990年代半ばから国際的に注目され、1997年には『第47回ヴェネチア・ビエンナーレ』優秀賞を受賞した森万里子。2007年から大規模な回顧展が行なわれており、これまでにヨーロッパを皮切りにブラジルの3都市、ロンドン、ニューヨーク、オーストラリアを巡回している。

『サイクロイド』展では、最新の『Cycloid』シリーズの作品を中心に展示。サイクロイドは、円が一定の規則で回転する際に描く軌跡の総称で、パールのように輝く塗料で覆われた同作は、複雑な造形が絡み合うアルミニウム製の彫刻作品になっている。さらにエキピロティック宇宙論、ブレーン宇宙論といった宇宙論の解釈に基づいて制作された、メビウスの輪のような形状を持つ彫刻や、森が沖縄の海を見ながら描いたドローイングをもとにしたフォトペインティングなども展示される。