フォトショップ職人、と呼ばれる人々がいますよね。人物の肌の質感を滑らかにしたり、背景に写り込んだ不要なオブジェクトをキレイに消したり。
中には加工が行き過ぎて、ほとんど別モノだよ! になる写真もありますが、そこはやはり職人の皆さんの腕の見せ所なんでしょう。
さて今回、「頼まれたことだけを忠実に行う」フォトショップ職人を発見。この人にかかれば、どんな写真でも寸分違わず「あなたが頼んだとおりに」生まれ変わります……マテマテ、確かにそう言ったけど、そんなふうにしてほしいわけじゃないのよ!
【写真加工、衝撃ビフォーアフター】
フォトショップ職人の名は、James Fridman。自身のTwitterやメールアドレスで写真加工の依頼を募り、そのビフォーアフターをFacebookなどで公開しています。彼の仕事はまさに職人技。その一部をご紹介しましょう。
■1. 背景をアメリカにしてほしい
まずは「ロシアのビーチに寝そべって写真を撮ったけれど、できればアメリカで寝そべりたい」と依頼した男性。
「ようこそアメリカへ」とのコメントとともに、背景をアメリカを代表するスーパーマーケット「ウォルマート」の駐車場に差し替え! 店の前に海パン一丁で寝そべるおっちゃんができあがりです! どんなアホだよ! 何よりもアメリカらしい風景になったけど……。
■2. お父さんの顔の向きを変えたい
続いては、浜辺にいるビキニ姿の女性と、その後ろにいる中年男性の写真。「お父さんの視線がちょっと気まずい感じだから、逆の方向へ向けてください」って依頼に、Jamesは「任せて」と答えてズバッと加工。
依頼のとおりに、お父さんの視線は逆の方向へ……お父さんの首ごと! ヤバいヤバい、これ生存してない! どう見てもゾンビだよね! 視線はたしかに逆さに向いたよ、向いたけどさ!?
■3. 不要なものを消したい
そして極めつけの作品。お尻をつきだしたセクシーな女性の写真ですが、仔猫も写っています。「せっかく友達が撮ってくれたのに、醜い生き物が写り込んで台無しなの。キレイに消しちゃってくれる? よろしくね!」
ここでもJamesの仕事が光ります。「できたよ」と仕上がった写真からは見事に女性の後姿が消え、可愛いニャンコだけが残っていました。つまりは「醜い生き物」はこの女性ですよ、と……なんていう皮肉!
【誰でも加工を依頼できてしまいます……!】
こんな感じで、Jamesの加工は「確かにそう頼んだけども!」としか言いようがない、ユーモアとウィットに富んだスゴワザだけど余計なものばかり。13万人ものフォロワーがTwitterにいるのも納得ですよね。
Jamesには、Twitterやメールを通して、世界中から写真が送られてくるみたい。もちろん、あなたから依頼することも可能ですよ!
ただしその場合は必ず「Jamesの思う通りに加工され、しかもそのビフォーアフターを全世界に公開されても構わない写真」で依頼してください。こんなふうに、世界の何処かで紹介されてしまうかもしれませんからね☆
参照元: James Fridman [Twitter、Facebook]
執筆=森本マリ (c)Pouch