Q&AサイトのYahoo!知恵袋に、こんな相談が寄せられていました。相談者のnonmayuranさんは、就活を始める時期にさしかかっている短大生。田舎に住んでいて地元は好きだけど、都会にも憧れがあります。
そこで都会で2~3年働いてから、地元で就職したいと考えていますが、親にそのことを相談したところ、強く反対されてしまったのだそうです。
「それなら都会に行かないで、最初から地元で就職した方がマシ」
「次の就職先があるわけでもないし、都会は家賃が高いし、自炊とかいろいろ大変だからやめた方がいい」
反対派は「だから女はダメなんだと思われてしまう」
そこで相談者さんは「私の考えは甘いでしょうか?」「憧れという理由で都会へ行くのは変ですか?」と相談を投げかけています。しかし回答者からは、ちょっと違った角度からのコメントが相次ぎました。そんな動機では「会社に迷惑がかかる」というのです。
「その気分で就職された企業に同情します」(klmon_tlmonさん)
「採用した企業は大迷惑ですよね。『そういう事をするのなら最初からうちに来るなよ!』とぼやきたくなる」(luckypapa2015さん)
luckypapa2015さんが言うには、相談者さんがやろうとしている行為は、いわゆる「腰かけ」。実際に数年で辞めれば、男性社員から「だから女はダメなんだ」「これだから女には大事な仕事は任せられない」などと思われ、同性に迷惑をかけると指摘します。
「腰かけをやるつもりなら、どこかの短期アルバイトに応募してください」
新入社員を雇ってからの数年間は、会社にとっては投資期間。2~3年働いて、ようやく仕事ができるようになった時期に辞められるのは痛手でしょうね。
そんな感じでもいいのでは?「回りの友人たちもなんとなく」
その一方で、「そんな動機でもいいのでは」という意見も届いています。
「私はそんな感じの理由で上京しましたよ。回りの友人たちもなんとなくとか、東京の方が就職先が選べる(母数が多いから)とかそんな漠然とした理由でした」(pnprp814さん)
「人生は一度だけです。いろいろ経験してみるのも人生ですし、都会に行ってから自分の好きなことが見つかるかもしれないし、入社した会社に恵まれるかもしれないし、何が起こるのか分かりません」(jaymars023さん)
確かに会社のことばかり気遣っていたら、自分の生き方を追求できなくなってしまいます。一度入った会社に骨をうずめる必要もないでしょう。転職もポピュラーになっていますし、難しく考えず、いま働きたい会社に就職するのもアリではないでしょうか。
親の心配を押し切り、実家を出てひとり暮らしすることを肯定する声も。
「ご両親がおっしゃる通り、自炊は大変で都会は物価も高く(その分給料も、かも知れませんが)様々なところでショックを受けるかも知れませんね。でももちろん得られることも沢山です。お金の価値も健康管理の難しさ、防犯に対する意識、地元の良さ。他にも沢山。ご両親への思いもぐーんと変わると思いますよ!」(float_0425さん)
「洗濯機も触ったことがない子」に自立を促す声
mmttkk0610さんも「自分のために何をして、どう生活をやり繰りしたらいいのかは、実家から出ないと分からない」として「頑張って自立して下さい」と促します。相談者さん自身にも、
「今まで何でも親に任せきりで、洗濯機も触ったことないほどです。もうすぐ成人なのに、こんな子どもみたいなままでいいのか?」
という思いがあったようです。会社だって、社員のためにすべてを投げ出してくれるわけではありません。他人への迷惑ばかり考えるのではなく、まずは「自立して生きる」ことを目指すのも大事でしょう。ただし都会に出たらいいことばかり、とも限りませんが……。(ライター:Makiko.N)
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