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WECプロローグ便り2日目:“場外戦”でアウディが驚異のディフェンス

2016年03月26日 11:51  AUTOSPORT web

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2016年3月25日 FIA WECプロローグ ポールリカール
走行初日を迎えたWECポールリカールテスト。トヨタ5号車も走ってますよ。ターボになってどんなエキゾースト音がするのか興味津々でしたが、なかなか粒がそろったいい音がしています。

 コース上のできごとはレポート記事をお読みいただくとして、昨日に続いて「プロローグ便り」2日目、いきましょう。といっても、お送りするのはネタ満載だった昨日のトピックから。題して、「ワークスの緊張感」です。

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 走行前日、各ピットでは設営とマシンの準備が進められていました(昨日ご紹介したマシンのローンチや記念撮影などは、その準備の合間に行なわれるのです)。さて、ここで気になるトヨタ、ポルシェ、アウディの3ワークスのピットの様子を見てみましょう。


 まずは、もっともピットロード入り口側に陣取るポルシェから。おおよそ、昨年のWECやル・マンなどと同じ光景ですね。カウルやパーツBOXでマシン正面を隠してはいますが、少し横に動けば、ナナメからマシンの姿を容易に確認することができます。うーん、良心的。


 続いて、トヨタのピットです。厳重に衝立が置かれています。このあとはシャッターも閉められ、上部からも中は見えない状態になっていました。エンジンもハイブリッドシステムも新しくなったことですし、ガードは固そうです。


 最後に、3メーカーの中ではもっとも1コーナー寄りに位置するアウディのピットです。二重のバリケードが築かれています。スタッフが出入りする隙間からも、中の様子を伺うことはできないあたり、カンペキですね。戦闘的なルックスを持つ新車R18を、人目にさらしたくないのでしょう。


 そのアウディの新車ですが、オーガナイザーによるマシン集合写真の撮影のため、夕方になってついに姿を現しました。マシンが運ばれてくるのを遠くから確認しただけで、特にフロント周辺のアグレッシブな作りに目を奪われます。


 あっという間に、報道陣やライバルチームの関係者に取り囲まれます。まぁ、当然ですよね。


 写真撮影のためマシンを定位置に付けると、出ました~! F1のグリッドで見られる「人間の壁」! フロントセクション、どうしても正面から見られたくないようで、スタッフがマシン正面に並んで微動だにしません。全車の整列が終わるまで、30分くらいはこの状態だったのではないでしょうか。右端のポルシェの関係者も面食らってます(?)。


 撮影が終わった直後も、数名のカメラマンがR18の前へと走りますが、アウディスタッフの方がわずかに早かった。人数は減ったものの、鉄壁のディフェンスです。あの黒いカラーリングも、もしかしたらディテールを見せたくないから、なのかもしれませんね。

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 さて、そんなわけで“場外戦”はアウディが驚異のディフェンスを見せたわけですが、コース上ではいまのところポルシェが一歩リード、というところでしょうか。明日の最終日も、裏ネタの数々をお届けする予定ですので、お楽しみに。