トップへ

自宅で血液検査!科学的に健康状態を分析する「Cor」は元Apple幹部が開発

2016年03月26日 07:51  Techable

Techable

写真
フィットネストラッカーなど、ITが健康管理に役立てられるようになって久しい。

そしてこのほどクラウドファンディングサイトIndiegogoに登場したのは、自宅で血液検査をしてアプリで健康管理のアドバイスが受けられる「Cor」。

手軽さに加え、元Apple幹部、Bob Messerschmidt氏が開発を手がけている点でも注目を集めている。
・極細の針で痛みなし!
Corは、専用のカートリッジで採血してリーダー装置にセットすると、そのデータがクラウドに送られ分析される。

そしてユーザーの端末に検査項目のデータに問題がないかどうかを表示し、問題があった場合、改善のためのアドバイスがあるという仕組み。

採血は、病院でするより簡単。シャチハタのようなカートリッジを腕にペタッと軽く押すだけ。極細の針を使用していて、痛みは全くないという。
・データの変遷も一目で
血液データ分析にかかる時間はわずか5分。コレステロール値(善玉・悪玉)や炎症反応、空腹時血糖値など鍵となる項目を調べる。分析アルゴリズムはスタンフォード大学の医学者が監修したものだ。

フィードバックは、値を表示するのではなく、分析した上でアドバイスという形で行う。問題があった項目は赤色で表示され、「善玉コレステロール値を改善するためには、魚やビタミンB3の摂取が効果的」などとアドバイスする。

また、データの変遷を示すグラフもあり、善玉コレステロールの値が1カ月前より改善している、といったことも一目でわかる。
・クリニックを受診より手軽!
Corの最大のメリットは、自宅にいながら直接自分で健康状態を科学的に調べられることにある。クリニックを受診することを思えば手軽で、週に一度、月に一度と望むペースで検査できる。

実用化に向けCorは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資を募っている。リーダー装置と、分析3カ月分のサービスがセットになって179ドル(約2万円)から。

発送は米国限定となっているが、精度に問題がなければこうしたサービスは世界的に広まりを見せるのかもしれない。

Cor/Indiegogo