トップへ

WECプロローグ便り1日目:可夢偉「TS050は”あったかいソバ”!?」

2016年03月25日 15:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2016年3月24日 FIA WECプロローグ ポールリカール
来月中旬に迫ったWECの開幕。それに先立ち、3月25~26日には南仏のポールリカールで公式テストが開催される。基本的にはシリーズ参戦するすべてのチームが参加するこのイベントを、FIA WECは「Prologue」と銘打ち、シーズン開幕を告げるイベントとして多くの観客を集めている。今年は最高峰のLMP1-Hに参戦する3メーカーのうち、トヨタとアウディが大きくマシンを変えて挑む注目の年。もちろん、昨年シリーズとル・マンを制したポルシェが、昨年からのキャリーオーバーとなるマシンとともに、その強さを維持できるのかにも注目が集まる。3メーカー同時走行も今年初となるため、シーズンの勢力図を占ううえでも、非常に重要なイベントなのだ。

 そんな公式テスト前日となる24日(木)は、トヨタの新車・TS050ハイブリッドのローンチなど、さまざまなメディア向けイベントが行われた。ポールリカールからのサーキット便り第一弾は、そんなメディア向けイベントの「裏側」に焦点をあててお届けしよう。

----------------------------------------------------------------------


 10:30、トヨタのプレスカンファレンスから1日がスタート。AS-webでも既報のとおり、TS050ハイブリッドでは排気量2.4LのV6ツインターボエンジンを搭載、ハイブリッドのテーブルは8MJへとパワーアップされることになりましたが、カンファレンスでV6にした理由を問われた村田久武ハイブリッドプロジェクトリーダーは「V6が好きだから」とジョークを一発かましておりました。もちろん、本当は論理的な理由があります。そのあたりは、ぜひ4月8日発売の「auto sport」をチェックしてみてください(宣伝でスミマセン……)。


 カンファレンスと囲み取材が終わると、ホームストレートに移動して、いよいよマシンのお披露目。ピットからはカバーがかけられた状態でマシンが運び込まれてきます。カウントダウンとともにチーム首脳陣の手でアンベイル……かと思いきや、マシンを運んできたメカニックがそのままカバーを外すので、「その瞬間」を撮るのが意外と大変だったり。


 その後も個別の囲み取材は続きます。小林可夢偉選手は、取材陣のムチャ振りに答える形で、TS050のことを「あったかいソバ」と形容してくれましたよ。はい、さっぱり意味が分かりませんよね。そのあたりも4月8日発売の「auto sport」で……(おい)。


 可夢偉選手の写真でお気づきかもしれませんが、マシンのカラーリングとともに、トヨタのドライバーやスタッフのウエアも一新されました。可夢偉選手が着ているジャージは黒、この中嶋一貴選手のベストは赤×白と、これまでの青×白のカラーリングとはまったく違った、新鮮な印象を受けますね。


 マシンの変更点は少ないものの、午後にはポルシェのフォトセッションも、トヨタとまったく同じ場所で行われました。カーナンバーは1と2。黒が多めに入ったカラーリングは、去年のル・マンでの18号車に近い雰囲気でしょうか。


 そのポルシェのフォトセッションで気になったのは、マルク・リーブ選手。撮影中は外していましたが、その前後は見慣れないメガネ姿だったのです。近づいてよくよくフレームを確認してみると、ちゃんとウエア供給スポンサーのアディダスのものでした。チーム監督のアンドレアス・ザイドルと同じフレームのようです。


 さて、夕方5時からは恒例のマシン集合写真です。ピットから各チームが運んできたマシンを、こんな感じでコース上にキレイに並べるまで、約1時間ほどかかるんです。


 高所作業車でFIA WECのカメラマンとスタッフが上から、無線を通じて地上スタッフに指示を出して、1台ずつ位置決めしていくのです。この場所から撮った写真は、後日(そろそろ?)FIA WECのホームページで見ることができるのではないでしょうか。


 さて、明日からはいよいよ走行……ですが、このサーキット便りでは引き続き、コース上のテスト結果とはなんら関係のない裏ネタを明日もお送りする予定ですので、お楽しみに。