開幕戦で大クラッシュしたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、第2戦バーレーンGPで今季2基目のパワーユニットを使用する見込みであることが明らかになった。
オーストラリアGP決勝16周目、ターン3のブレーキングゾーンでハースのエステバン・グティエレスを抜こうとした時に左リヤに接触し、アロンソのマシンは左側のウォールにクラッシュした後、宙を舞い、グラベルトラップを超えて、逆さまの状態でランオフエリアのウォールに当たって止まった。
幸いアロンソにもグティエレスにもけがはなく、アロンソは自力でマシンから這い出した後、メディカルチェックを受けて問題ないことが確認された。
マシンは大破しており、決勝直後にアロンソは「パワーユニットは完全にだめになったと思う。マシンが完全に壊れてしまったからね。残念だけど仕方ない」とコメントしていた。
スペインのMARCA紙はその後、シャシーへのダメージは基本的にサスペンションのマウント部分のみで奇跡的に構造的なダメージはなく、修復して再度利用することが可能であり、エンジンとギヤボックスも同様であると報じた。
一方で25日、Fox Sportsは、アロンソのエンジンは日本に戻して今後詳細にチェックされるが、再利用できるパーツがある可能性は低いと伝えた。
ホンダのスポークスパーソンが次のように話したとFox Sportsは報じている。
「メルボルンでのフェルナンドの事故で、パワーユニットのコンポーネントの大部分がダメージを受けた可能性が高いです。回収できるパーツがあるかどうか、まだお話しできる段階ではありません。そのためバーレーンGPでは新しいパワーユニットを使います」
今年のF1は21戦を5基のパワーユニットで戦わなければならず、6つめ以降のコンポーネントを入れるとペナルティが科される。一方、ギヤボックスは6戦連続で同じものを使用するよう定められており、その前に交換した場合にはグリッドを5位降格される。