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キスマイ藤ヶ谷太輔は“ポスト木村拓哉”? いま俳優としての活動が増えるワケ

2016年03月25日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔主演の舞台『TAKE FIVE 2』が、5月4日より東京・赤坂ACTシアターで上演される。本作は、昨年に舞台化された『TAKE FIVE』の続編。藤ヶ谷は2013年のドラマ版で唐沢寿明が演じた帆村正義の子孫・帆村守役など、1人2役に挑戦する。


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 いま、グループの中で最も勢いに乗っているのは藤ヶ谷と言っても過言ではない。今冬のクールで主演を務めていたドラマ『MARS~ただ、君を愛してる』(日本テレビ系)は、6月に映画化も決定。また脱毛専門サロン「銀座カラー」のCMにも出演中で、ジャニーズファン以外にも、彼のビジュアルの認知度は高まっている。


 本稿では、こうして積極的にキャスティングされる藤ヶ谷の魅力と、俳優としての現在のポジションを分析したい。まず、藤ヶ谷のキャリアにとって『TAKE FIVE 2』への出演はどのような意味を持つだろうか。ジャニーズに詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏に聞いた。


「藤ヶ谷さんはもともと舞台経験が豊富ですが、2014年に中尾明慶さんや窪塚俊介さんと共演した舞台『コルトガバメンツ~はじめのはじまり~』で引きこもりという難しい役どころを堂々と演じ、新境地を開拓しました。今回の『TAKE FIVE 2』も同様に、本業俳優のキャストの中で演じてゆく作品。藤ヶ谷さんも周囲の皆さんから刺激を受け、俳優としてさらに一歩、成長する機会になるでしょう」


 デビュー前に出演した『滝沢演舞城』や『DREAM BOYS』などのジャニーズ舞台に比べ、ファンでない人も多く来場する舞台作品は貴重なチャンスだと話す佐藤氏。いま、こうして藤ヶ谷にソロ活動が増えている理由はどこにあるのか。


「やはり、ジャニーズのメンバーが一般にも実力が認められるには、できて当たり前の歌やダンスよりも、演技力で見せることが近道。特にグループでは二枚目担当のメンバーが俳優として推される傾向がありますから、Kis-My-Ft2では藤ヶ谷さんに主演作が多く決まってゆくのだと思います。また、現在は『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)が成功し、グループのバラエティ色が強くなってきているタイミング。一方で、藤ヶ谷さんに関してはバラエティキャラと並行して二枚目キャラを定着させたい、という意図もあって、ソロ活動が充実しているのだと思います」


 その端正なルックスと器用さで、名実ともに“グループの顔”になりつつある藤ヶ谷。今年で29歳を迎える彼の俳優活動に関して、佐藤氏は「ここから数年が勝負ではないか」と続ける。


「いまはまだ『キャリア形成期』という印象ですが、ここ数年でソロとしての存在感は増していて、着実に成長しています。俳優としては、30歳になるまでーーこの1~2年で、ジャニーズ俳優から国民的俳優に脱皮するべく、勝負するのではないでしょうか。ジャニーズの先輩の中で、藤ヶ谷さんが特に慕っているのはSMAP・木村拓哉さん。木村さんはドラマを中心に活躍し、29歳で『HERO』をヒットさせています。藤ヶ谷さんもその年齢になろうとしていますから、目先、代表作が欲しいと考えているはず。今年から来年にかけての2年間は、これまで以上に色んな作品に挑戦してほしいです」


 いま、俳優としてのオファーが増え続けている藤ヶ谷。そのチャンスひとつひとつに結果を出すことで、俳優として、またKis-My-Ft2のメンバーとして、より存在感を見せてほしい。(遠藤良美)