『センチメンタルな旅』は荒木が1971年に私家版で千部のみ刊行した写真集。妻・陽子との4泊5日の新婚旅行の模様を写した作品だ。新潮社刊行の『センチメンタルな旅・冬の旅』に陽子の死を見据えた『冬の旅』と共に収められた、21枚のダイジェスト版で知られており、希少となったオリジナル版は古書市場で高値で取引されている。
今回刊行される限定復刻版は、オリジナル版と同じく108枚の写真を収録。デザイナーの町口覚とプリンティングディレクターの栗原哲朗が、オリジナル版を可能な限り再現しているほか、特殊ケース入りの仕様となる。
