実写映画『ハルチカ』が2017年に全国公開されることがわかった。
『ハルチカ』は初野晴の青春推理小説「ハルチカ」シリーズをもとにした作品。幼なじみの高校生・ハルタとチカが、校内で起こる様々な事件を解決しながら、弱小吹奏楽部のメンバーを集めてコンクール出場を目指すというあらすじだ。現在、アニメ版となる『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』がTOKYO MXほかで放送されている。
実写映画では頭脳明晰のホルン奏者・ハルタ役を佐藤勝利(Sexy Zone)、フルート初心者・チカ役を橋本環奈が演じる。監督は映画『箱入り息子の恋』の市井昌秀。クランクインは4月中旬を予定しており、佐藤と橋本はそれぞれの担当楽器を練習中だという。
同作で映画初主演を果たす佐藤は、「主演が決定した時は、とても嬉しくて胸が踊りました。その日の夜には家の近くの本屋に息を上げながら走っていき、原作の『ハルチカ』シリーズを購入したくらいです」と喜びのコメント。一方の橋本は「チカは色々悩みも夢も抱えているものの一般的な女子高生。私も現役の高校生として、過剰な作り込みはせずに等身大の自分が持っている感性や想いを率直に表現し、自然体で臨みたいと思います」と語っている。
■佐藤勝利(Sexy Zone)のコメント
金管楽器が奏でる音楽。キャスト。青春ストーリー。この全てがキラキラしています。
観て頂いた後、きっと皆様がキラキラに輝きます!原作とはまた違った映画ハルチカをお楽しみください!
■橋本環奈のコメント
前作の「セーラー服と機関銃」ではやっとの思いで卒業したと思ったら、今度はまた高校に入学してひと騒動巻き起こすことになりました(笑)。卒業したり入学したりと目まぐるしく移り変わりますが、今回は等身大の高校生を演じますので、より自然体の橋本環奈演じますチカを楽しみにしていて下さい!
■市井昌秀監督のコメント
ハルタ役の佐藤勝利さん、チカ役の橋本環奈さん、まさに役柄と同じ等身大の若者の時間を映画として切り取れることは大変光栄です。廃部寸前の吹奏楽部の部員集めから始まり、コンクールを目指す話ですが、音楽映画と一括りにせず、その年齢でしか産まれない繊細な心情や表情をオブラートに包まず、むき出しに映像に収め、生きている時間をしっかりと紡ぎたいと思います。また、二人を囲む素敵な共演陣、そしてもう一人の主役と言っても過言ではない、吹奏楽の音楽にもご注目下さい。
■初野晴のコメント
拙著がアニメ化に引き続き、実写映画化の運びとなりました。映画もまた、大勢の才能が結集して手がけられる創作物です。事前に市井昌秀監督と打ち合わせをする機会がありましたが、そこで私が出来たのは、映像のプロとして敬意を抱き、監督が持つユーモア性に共感し、バトンを渡したことです。
主演の佐藤勝利さんと橋本環奈さんのふたりが持つ十代の有限の光をスクリーンに十二分に注いで、一本の映画作品として面白いものをつくっていただけると思います。
小説とは表現方法がまったく異なる映像世界で、ハルチカシリーズがどのように生まれ変わるのか、私自身、原作者の立場から離れて楽しみたいです。